NASCARスプリントカップ第5戦フォンタナ/逆転で勝利を飾ったジミー・ジョンソン 2016年3月22日
トヨタ自動車(株)モータースポーツマーケティング部
“トヨタ カムリ”連戦の首位争い
デニー・ハムリンが惜しくも3位フィニッシュ
米国西部3連戦の最後はカリフォルニアの高速オーバルが舞台。スプリント・カップ・シリーズでは度重なるペナルティとタイヤトラブルで順位がめまぐるしく入れ替わる中、追い上げたデニー・ハムリンが最後まで首位を争うも3位フィニッシュ。エクスフィニティ・シリーズではファイナルラップにレースを支配したカイル・ブッシュがタイヤバースト、追い上げたダニエル・サレスが燃料切れとという劇的な幕切れとなり、カイル・ブッシュは惜しくも2位。シリーズレギュラーのサレスが4位フィニッシュとなった。
NASCAR SPRINT CUP SERIES
第5戦 Auto Club 400
開催日:3月20日
“トヨタ カムリ”連戦の首位争い
デニー・ハムリンが惜しくも3位フィニッシュ
3月20日(日)、米国西部カリフォルニア州フォンタナのオートクラブ・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第5戦「Auto Club 400」が開催された。
フォンタナではトヨタは過去2勝。その2勝共にカイル・ブッシュが挙げており、2013年には同一週末に開催されていたネイションワイド・シリーズ(現エクスフィニティ・シリーズ)との両レース制覇“スウィープ”を成し遂げている。
20日(日)午後0時49分、2マイルオーバルを200周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。スタート直後から広いコース幅いっぱいに広がっての4ワイド高速バトルが展開。予選で3,5,6番手と好位置のデニー・ハムリン、カール・エドワーズ、カイル・ブッシュの3台だけでなく、17番手、20番手と中団からのスタートとなったマーティン・トゥルーエクス・Jr.とマット・ケンゼスもポジションアップ。7周目には5台全てがトップ10圏内に浮上した。
しかし、トップ5につけていたカイル・ブッシュは18周目、ハムリンが25周目にタイヤトラブルにより壁にヒット。大きくポジションダウン。しかし、カイル・ブッシュは目覚ましい追い上げで50周目にはトップ10に返り咲いた。ハムリンは前半で2度のペナルティも受けることとなった他、無線トラブルにも見舞われ苦戦。しかし、レースが折り返す頃には再びポジションを取り戻していった。
前半戦、上位をキープし続けたトゥルーエクス・Jr.は、中盤には首位を走行するなど速さを見せたが、3位走行中の150周目、後方から軽く接触されてバランスを崩し、壁にヒット。イエローコーションが出なかったため、大きく順位を落とすこととなってしまった。
残り50周を切ったあたりからグリーンフラッグピットが開始されたが、タイヤトラブルでやや早めのピットを行ったケンゼスは痛恨のピットロード速度違反。
156周目にイエローコーションが出され、ピットインしていなかったカイル・ブッシュ、ハムリンらは最後のピットへ。その前のコーションでピットロード速度違反のペナルティを受け、ポジションを落としていたエドワーズは、直前にグリーンフラッグ下でピットインしていたこともあり、ここでコース上に残り、一気に2位へとジャンプアップ。
エドワーズ2位、ハムリン4位、カイル・ブッシュ5位で残り40周での再スタートが切られると、ピットインしたためやや優位なカイル・ブッシュが、燃料的にも厳しいエドワーズを追い上げ、逆転。残り16周で2位に立つと、首位を追った。
しかし、残り3周というところでカイル・ブッシュがまさかのタイヤバーストに見舞われ壁にヒット。コーションが出され、レースは今季3度目となる“オーバータイム”に。カイル・ブッシュは惜しくも優勝争いから脱落してしまった。
ほぼ全車が最後の2周スプリントのためにピットイン。ここでハムリンが好ピット作業で首位に浮上。エドワーズが5位で残り2周で勝利を決する“オーバータイム”再スタート。
最前列アウトサイドを選択したハムリンは、ややスタートダッシュで出遅れ、イン側のシボレー勢2台が先行。最後までこの2台を懸命に追ったハムリンだったが惜しくも届かず、3位でフィニッシュ。エドワーズは7位でチェッカーを受けた。
次週はNASCARのレースは行われず、舞台は西部3連戦から再び東部へ。次戦第6戦は4月3日(日)、米国東部バージニア州マーティンズビルのマーティンズビル・スピードウェイで行われる。
TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。
ドライバー デニー・ハムリン:
「3位という結果は残念だ。しかし、2度にわたるペナルティや無線の交換など、序盤に多くのミスがあったことを考えれば良しとすべきだろう。最後の再スタートでは後続からの支援が得られなかった。イン側では2台が協力して加速し、あの時点で我々に出来ることはなかった。とはいえ、低ダウンフォースパッケージでのレースは素晴らしかったし、今後のレースも楽しみだ」