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トム・ホランドに直撃! 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』はどうなってしまうのか?

2018年04月24日 14:41  リアルサウンド

リアルサウンド

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 マーベル・スタジオ最新作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が4月27日に公開される。アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルクなど、人類を守るために集結した究極のチームに加え、スパイダーマンやドクター・ストレンジ、そしてガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々も加わり、最凶にして最悪の敵サノスに立ち向かう模様を描いた大作がついにそのベールを脱ぐ。


参考:本編のヒントとなる裏側も? 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』メイキング映像公開


 今回リアルサウンド映画部では、本作のプロモーションのためにアンソニー・ルッソ監督とともに来日したトム・ホランドにインタビューを行った。マーベル・シネマティック・ユニバースに初登場した『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、昨年公開された単独映画『スパイダーマン:ホームカミング』に続き、スパイダーマン/ピーター・パーカーを演じている彼に、いまだ謎に包まれている本作について、気になる質問をぶつけてみた。


●「スター・ロードとのシーンは、2つの異なるバージョンを撮影した」


ーー日本版ポスターに「アベンジャーズ、全滅」とあったり、「最強の、終わりへ」というコピーがついていたりと、最凶にして最悪の敵サノスと対峙するアベンジャーズの面々がどうなってしまうのか、作品を観る前から気が気ではないのですが……。


トム・ホランド(以下、ホランド):ははは(笑)。それに関しては僕の口からは何も言えないんだ。実際に僕もまだ作品を観せてもらえていないしね。


ーーまだ観ていないという噂は聞いていましたが、本当に観ていないんですね。


ホランド:ファンミーティングでも流れた23分のフッテージ映像しか観ていないよ。完成した作品は誰も観せてもらえていないから、(ロバート・)ダウニー(・Jr.)すらまだ観ていないんじゃないかな。脚本も読ませてもらっていないからね。だから自分が関係していないパートは僕も全く知らないんだ。


ーーそうなんですね。マーベル・シネマティック・ユニバースでの前作に当たる『ブラックパンサー』は公開前にロバート・ダウニー・Jr.の家で観ていましたよね。


ホランド:そうなんだ。僕の弟たちも連れて、ロンドンにあるダウニーの自宅で一緒に観させてもらったよ。本当に素晴らしかったね。


ーーそういったエピソードもそうですが、SNSでのやりとりやこれまでのプレミアでの様子などからも、キャスト陣の仲の良さがとても伝わってきます。あなたにとっては初めてMCUに参加した『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、そしてスパイダーマンの単独映画『スパイダーマン:ホームカミング』に続いて今回は3本目のMCU作品出演になりますが、今回初めて一緒になったキャストたちとの共演はどうでしたか?


ホランド:僕にとってはものすごく大きな体験だったよ。自分が何年も憧れていた人たちと一緒に仕事ができたのはとてもうれしかったし、本当にいろんなことを学べることができたんだ。“最高な人たち”の“最高の仕事っぷり”を目の当たりにすることができて本当にいい経験になった。フッテージ映像では、ドクター・ストレンジとスパイダーマンが一緒になるシーンがあったと思うけれど、僕は『SHERLOCK/シャーロック』を観たときから彼のことを本当に素晴らしい役者だと思っていたし、尊敬して憧れていた存在だったから、共演できてよかった。彼自身も素晴らしい人で、仲良くもさせてもらっているんだ。


ーークリス・プラットともいい関係を築けたそうですね。


ホランド:クリス・プラットとの共演はとても楽しかったね。デイヴ・バウティスタともいい時間を過ごしたし、ポム(・クレメンティーフ)やカレン(・ギラン)など、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーとの共演は最高だったよ。今回初めて一緒になった人たちとの共演は、どれも素晴らしいものだった。


ーークリス・プラットが演じるスター・ロードとスパイダーマンが本編ではどのように関係していくのかも気になります。


ホランド:残念だけどそれも言えないんだ(笑)。いかなるネタバレもしてはいけないことになっているからね。それに、スパイダーマンとスター・ロードの関係性は僕自身も気になるところではあるんだ。なぜなら、2つの異なるバージョンを撮影していたから。監督たちが結局どっちのバージョンを採用したかは僕にもまだ分からないから、楽しみにしているよ。


●「感情を変えるようなことはせず、これまでと同じように撮影に臨めた」


ーーこれだけ主演クラスのキャストが集まると、撮影現場で軋轢が生まれたりすることもありそうですが……。


ホランド:そんなことは全くないよ! みんな愉快な人たちだから、本当に現場で一緒に過ごすことを楽しんでいるような感覚なんだ。それに、実は今回は『シビル・ウォー』のときのように実際に全員が一堂に会したことはなかったしね(笑)。


ーー観せてもらったフッテージ映像の中に、『スパイダーマン:ホームカミング』の要素も盛り込まれていたのはうれしい驚きでした。


ホランド:そうだね。マーベルのうまいところは、キャラクターたちをどこか新しいところに持っていくときに、それぞれの作品のトーンをきちんと保ちながら相乗効果を狙っているところなんだ。これは監督のルッソ兄弟の素晴らしいところでもあるけれど、『アベンジャーズ』シリーズだからといって感情を変えるようなことはせず、これまでと同じように撮影に臨むことできるんだ。僕が『スパイダーマン:ホームカミング』と同じようにスパイダーマンを演じられるように、それぞれがこれまでと同じようにそのキャラクターを演じることができる。それが新しい相乗効果を生むんだ。言ってしまえば、世界で最も大きなテレビ番組を撮っているような感覚だね。それぞれのキャラクターの正しいトーンが作品にしっかりと保たれているから、演じる上では何も変える必要はなかったんだ。


(取材・文=宮川翔)