サンケイリビングは4月23日、ワーキングマザーのワークライフ実態・意識調査の結果を発表した。調査は昨年10月にインターネットで実施し、末子が学生以下のワーキングマザー450人から回答を得た。
ワーキングマザーの平均家事時間は平日で131分、休日で159分となった。理想を聞くと、平日が105分、休日が122分となっており、もう少し家事の負担を軽くしたいようだ。
自分のために使えるお金は月額平均1万8870円
自分に使える時間を聞くと、平日が平均64分、休日が97分。理想は120分、165分で約1時間の差がある。時間帯は平日・休日ともに「21~23時台」が5割超。平日は「早朝~午前5時台」「24時以降」も2割程度いる。
ここ3か月を振り返り、自分のために外出した回数を聞くと、月2.7回。4人に1人が「週1」(25.8%)と回答した人がが、「ここ3か月は出かけていない」(14.9%)、「3か月に1~2回」(17.2%)という人もいた。外出目的は「美容(美容院・エステなど)」(53.7%)、「外食・会食・飲み会」(47.9%)、「ショッピング」(44%)が多い。
自分のために使えるお金は月額平均1万8870円。内訳は「1万円未満」(45.3%)が半数近いが、「3万円以上」(21.1%)という回答も一定数あり、幅が広い。働き方について聞くと約4分の3が「キャリアアップに興味がある」と考えている。
これから達成したいことは「収入アップ」(66.6%)が最も多く、「仕事の質アップ」(37.6%)、「特定スキルを上げ、エキスパートに」(28.1%)と続く。昇進よりも仕事内容や収入を重視する傾向が見られた。
ワーキングマザーが家族のために使う時間は平均113分
家事に対する意識も聞いた。「おやつや食事・お弁当はできるだけ手作りしたい」(60.9%)と思っている人が最も多い。他にも「料理メニューのバラエティや見た目に不満がある」(48.0%)、「子どもの栄養バランスに不安がある」(46.6%)が多く、食事の質を気にしている人が多かった。
また「掃除や洗濯は効率よくできている」(45.8%)という人がいる一方で、「掃除や洗濯はもう少し頻繁にしたい」(48.7%)という人も半数近くいた。
ワーキングマザーが家族のために使う時間は平均113分で、理想より22分少ない。休日は平均188分で、ほぼ理想通りとなっている。
育児に関して聞くと、「子どもと一緒にいろいろな経験をしたい」(82.2%)、「子どもにとってよいと思うこと・ものにお金を惜しまない」(62.5%)など、子どものための消費パワーは旺盛だ。
また半数近くが「ママである自分を楽しんでいる」(49.3%)、「子どもと十分にコミュニケーションがとれている」(48.5%)と感じている。その一方で、「子どもと過ごす時間がたりない」(49.9%)、「子どもの教育に十分に関われていない」(44.2%)といった悩みもあるようだ。