WRC世界ラリー選手権に参戦しているシトロエンは4月26~29日に行われる第5戦アルゼンチンに向けてマシンに改良を施したことを明かした。
2018年シーズン、クリス・ミークをエースに据え、クレイグ・ブリーンやセバスチャン・ローブ、マッズ・オストベルグ、カリッド-アル・カシミたちを起用しながらシリーズを戦っているシトロエンだが、今季これまで勝利はなし。
ベストリザルトは第2戦スウェーデンでブリーンが獲得した総合2位で、チームランキングはトップと30点差の最下位4番手に留まっている。
ここまでの戦績を受けて、チームはレギュレーションで許されているアップグレードトークンを使用してのマシンアップデートを決断。週末に控えた第5戦から改良型リヤアクスルを投入する。
チームによれば、今回の改良でより幅広いコンディションで安定したハンドリングを実現できるという。
「シトロエンC3 WRCのパフォーマンスを少しでも改善できるよう、チームとして日々とめどない努力を続けている」と語るのはチーム代表のピエール・ブダール。
「ラリー・アルゼンティーナから投入する新たなアクスルにより、路面コンディションが変化しても、安定したハンドリングが実現できるはずだ。これでドライバーもより自信を持ってマシンを操れるようになる」
「アルゼンチンでの目標は表彰台にふたたび上がることだ。この大会には我々が得意とする要素もあるからね」
「ただ、この戦いはグラベル(未舗装路)が牙を剥いてくることから予想がしにくい1戦でもあることも忘れてはならない」
シトロエンはラリー・アルゼンティーナにミーク、ブリーン、アル-カシミの3名体制で参戦する。