今年、フェラーリのSF71Hが発進時に大量の白煙を吐くことに注目が集まっているが、FIAのレースディレクター、チャーリー・ホワイティングは、レギュレーション上何の問題もないことを確認済みであると語った。
今年の冬季テスト期間から、フェラーリがエンジンを始動すると、大量のスモークが発生するという現象が起きている。白煙はフェラーリのガレージに立ち込めるばかりか、他チームのガレージにも流れて行っているという。
今年F1ではオイル燃焼についての規制が厳しくなり、排出されるブローバイガスを再度取り込み、エンジンに送り込んで利用することが禁じられ、完全に放出しなければならなくなっている。しかしフェラーリエンジンに限ってそのパイプ出口から派手な白煙が発生しているため、プレシーズンテストから注目が集まっている。
メルセデスのノンエグゼクティブチェアマンであるニキ・ラウダは、「彼らがエンジンを始動させるたびに息が苦しくなる」とAuto Motor und Sportに対して語った。
「FIAはきちんと調査するべきだ」
しかしホワイティングは、フェラーリのエンジンをチェックした結果、オイル消費などについて違法な行為は見られなかったと述べた。
「いずれ彼らは問題を解決するはずだ」とホワイティングは語っている。