鈴鹿サーキットでスーパーフォーミュラが開幕。2スペックタイヤ使用と、300kmの長丁場で大乱戦となった開幕戦で、14番手スタートの関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が見事な追い上げを見せ2位表彰台を獲得。石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が7番手スタートから4位でフィニッシュしました。
今季のスーパーフォーミュラには、昨年若くしてスーパーGTのチャンピオンに輝いた平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)の復帰など、ドライバーラインナップにおいても新たな顔ぶれが加わり、実力派のベテラン、若手との激戦が予想されます。開幕戦鈴鹿は、他のレースよりもやや長い300kmでの争い。今シーズンを占う上でも重要な一戦として注目を集めるなかで行われました。
昨年ルーキーながら速さを見せたニック・キャシディ(KONDO RACING)はタイムを伸ばせず15番手、大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が16番手、今季2年ぶりの復帰となったジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)が18番手。元F1ワールドチャンピオンの孫で今大会スーパーフォーミュラデビューとなったピエトロ・フィッティパルディ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)も洗礼を受け、19番手で4台がQ1敗退となってしまいました。
Q2(7分間)は各車ソフトタイヤを投入し、さらなるタイムアップへ各車アタック開始。しかし、残り1分を切ったところで平川がデグナーカーブでコースアウト。セッションは赤旗となり、残り3分、一発アタックでの決戦となりました。セクター前半で好タイムをマークしながら赤旗に阻まれタイムを出せていなかった山下健太(KONDO RACING)と関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は再アタックを途中で諦め、13番手、14番手。
アタックタイムをマークした車両も、当落ラインを含む7、8台がコンマ3、4秒の中に入る相変わらずの超僅差での争いとなるなか、国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)が8番手とコンマ1秒強の差で涙を飲み、Q3進出を逃すこととなってしまいました。
トヨタ勢では再アタックに新品タイヤを投入し、タイムアップを果たした中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)と一度目のアタックで好タイムをマークしていた石浦、平川がQ3進出。しかし平川はコースアウト後、自力でピットへと戻れなかったためQ3での出走はならず、8番手グリッドが確定。