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スーパーフォーミュラ:ホンダ 2018第1戦鈴鹿 決勝レポート

2018年04月23日 11:01  AUTOSPORT web

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山本尚貴(TEAM MUGEN)
#16 山本尚貴がポールトゥウインで開幕戦を制する
#5 野尻智紀はスタートミスをばん回し3位表彰台へ

 4月21日(土)~22日(日)鈴鹿サーキット(三重県)で2018年度全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ開幕戦が開催されました。
 
 初夏を思わせる日差しの下で土曜日午後3時45分からノックアウト方式の公式予選が行われ、#16 山本尚貴(TEAM MUGEN)がポールポジション、スーパーフォーミュラデビュー戦を迎えた#15 福住仁嶺(TEAM MUGEN)が2番手と、フロントローに並ぶこととなりました。また#5 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、#65 伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)、#17 塚越広大(REAL RACING)と続き、Honda勢が予選上位5番手までを占めました。

 シリーズ第1戦の決勝レースは快晴の日曜日、午後1時50分から始まりました。スタート合図とともにフロントローの山本と福住がうまく加速し、レースをリードしました。
 
 3番手の野尻は加速に失敗し、大きく遅れて集団に取り込まれてしまいました。その後2ストップ作戦を選び燃料が軽い状態でレースを始めた塚越が福住の前に出ました。山本は首位を譲らず、ミディアムタイヤからソフトタイヤへの1ストップ作戦で51周300kmを走りきり2年ぶりのポールトゥウインを飾りました。

 福住は32周目、電気系のトラブルでスローダウンし、リタイアしました。いったん順位を大きく下げた野尻が後方から追い上げて順位を回復し、3位入賞を果たしました。
 
 5位に伊沢、6位に2ストップ作戦をとった塚越が入賞し、山本、野尻とともにシリーズポイントを獲得しました。
レース後コメント

山本尚貴(優勝)山本尚貴
「本当にうれしい優勝です。スタートの前から、自分たちとは違う戦略をとってくるチームがいるだろうなと予想はしていました。もし前に行かれても結果的に勝てるだろうと思えるほどマシンに手応えがありましたが、後ろを走ればタイヤを傷めてしまうので、それだけは避けようとがんばりました」

「勝ったとはいえ決して余裕があったわけではなくて、もっと周回数があったら、もしかしたら違う結果になっていたかもしれない展開でした。次のレースに向けてデータを分析してチームと万全の準備をします」

野尻智紀(3位)野尻智紀
「予選3番手というポジションが悔しかったほどにマシンの調子が非常によかったので、決勝レースで取り返しのつかないミスをしてしまったことを後悔しています」

「スタートで遅れてしまい前方にマシンがいる状態で走るとダウンフォースが得られず、本来のペースが全く出せなくなってしまいました。前のマシンがピットに入って一人で走る状況になると、ペースが上がってあっという間に前に追いついていけました。マシンの状態に手応えがあったので残念ですが、この経験を次のレースにつなげたいと思います」

佐伯昌浩 プロジェクトリーダー
「開幕戦でポール・トゥ・ウインを飾れたこと、大勢のドライバーが選手権ポイントを獲得できたことをたいへんうれしく思います」

「今年はタイヤが進化してエンジンにかかる負荷も大きくなったので、それを考えてエンジン開発を行いましたが、その効果が結果として出たかなと感じています。この鈴鹿の開幕戦は、昨年よりも50kmもレース距離が長くなり、さらに今シーズンはソフトとミディアムのタイヤ2スペックをどちらも使わなければならないという規定変更がありました」

「それを戦略としてどう受け止めるか、チーム毎に作戦が違い、結果的にレース結果は予選結果よりもばらけてしまいましたが、山本選手はきっちりポール・トゥ・ウインを飾ってくれました。今シーズンに向けていいスタートが切れたので、チャンピオンを目指してこの調子で戦います」