あの甘辛い味付けが昔は苦手だったのに、最近は月イチで食べたくなるすき焼き。贅沢な気分になるし、白いご飯が進むのがまた良い。いつも用意する具材は牛肉、糸こんにゃく、焼き豆腐、春菊、玉ネギ、お麩、白菜あたりで、それらを溶いた玉子につけて頂く。それぞれの具材の個性が楽しい。
この日本人の昔からのご馳走・すき焼きについて4月13日の「快傑えみちゃんねる」(関西テレビ)で話題になっていたのは「すき焼きの具でいらないと思うものは何か?」というもの。ゲストは牛肉、お麩、白ネギ、うどん、豆腐、春菊、エノキ、玉子、玉ネギ、糸こん、白菜の中から「別になくてもいい」と思うものを選ぶ。(文:みゆくらけん)
「豆腐って自分で頑張ってない」という意見
ゲストの浜口順子が選んだのはエノキ。浜口はそもそもすき焼きにエノキは入れないものだと考えているようで、実家ではシイタケを入れていたのだという。
「断然お麩がいらない」と言い切ったのは北陽の虻川美穂子。味染みの良い食材としてエノキもネギもすでに用意されているのだからお麩は不要という考えのようだ。これに反論したのは上沼恵美子。「お麩はスペシャルやんか!すき焼きに麩がないなんて信じられへん。だって全ての美味しさを吸ってくれる」とし、味の吸い方がエノキやネギとは全く違うと力説した。
司会の太平サブローがいらないと思う具材は春菊。独特のクセがある春菊は苦手な人が多いイメージだが、これについても上沼は他の具材にない渋みと苦さ、そして色合いという意味でも必要だと訴えた。
豆腐が不要だと考えるのはFUJIWARAの藤本敏史(フジモン)だ。「豆腐って自分で頑張ってない。人のフンドシで相撲取ってるかんじがする」とし、味が染みるのに時間がかかりすぎることもマイナスだと発言した。
糸こんにゃくは「うどんと似ているから」不要?
フジモンの豆腐いらない説に「私もそう思う」と共感したのは上沼恵美子。豆腐は活躍の場が多く、冷奴もお鍋もマーボー豆腐も愛されているのだからもう充分だとし、
「すき焼きのステージまで取るなよ!と思うんです。そして中も染みてないわ。みんな仲良く甘辛くなってるのに豆腐だけすましてる」
と語った。これには筆者も共感だ。確かに豆腐は中まで味が染みるのが遅い。外側が良い感じに色付いていても、中身は真っ白で味気ないことが多い。そのためいつまでも鍋の中に居座り続け、場所を取っているのも邪魔である。
この他、FUJIWARAの原西孝幸は「白ネギと被っている」として玉ネギ、キングコングの梶原雄太と霜降り明星のせいやは「うどんと似ているから」と糸こんを不要としていた。しかしこれについても上沼恵美子は熱く反論。「肉が主役とするなら糸こんは助演男優賞。糸こんのないすき焼きなんか反町隆史のいない『相棒』と同じ」と糸こん愛を語っていた。
ちなみに、4月18日の「マツコ&有吉 かりそめ天国」(テレビ朝日系)では極上すき焼き店3軒を回るレポートがされていたが、どの店にも具材として玉ネギは使われていなかった。やはり白ネギと被るからなのだろうか。我が家では絶対に必要です。