バーバー・モータースポーツパークで開催されているインディカー・シリーズ第4戦。21日に行われた予選は、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が通算3度目となる今季初のポールポジションを獲得した。
4月の3連戦最後は、バーバー・モータースポーツパークのロードコースが舞台だ。3月末に行われた合同テストは雨に見舞われ十分な走行ができなかったが、テストでうまく時間を利用したチーム・ペンスキーが第4戦初日の走行から速さを見せる。
2回のプラクティスで初日トップを奪ったのはニューガーデン。さらにエド・カーペンター・レーシングのスペンサー・ピゴットも2番手につける。初日3番手となったウィル・パワーは、20日の午前中に行われたプラクティス3回目でニューガーデンのタイムを上回った。
予選へ向けて順調な仕上がりを見せているが、「セッション中でもコンディションが大きく変化する。トラックは温度が急に上がったり、風が少し変わるだけでクルマのバランスが変わってしまうんだ。予選ではどうなるかわからないね」とパワー。
2グループに分かれて走行が行われるQ1。グループ1はニューガーデンがトップ通過。序盤戦好調のアンドレッティ・オートスポートやシュミット・ピーターソン勢もQ2へ。
グループ2ではセッション中盤でトニー・カナーン(AJフォイト)がターン2でスピン。タイヤバリアに接触し赤旗中断。このグループからはパワーがトップ。セバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)、アンドレッティ・オートスポートのザック・ビーチとアレクサンダー・ロッシも続く。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、9番手でQ1敗退となる。
Q2でもニューガーデン、パワーが速さを見せ、ジェームズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)、スコット・ディクソン、ライアン・ハンター-レイ、ブルデーがファストシックスへと進出する。
6分間でポールを争うファストシックス。ここでもペンスキー勢のふたりの争いに。ニューガーデンは会心のアタックを見せ、ポールゲッターのパワーのタイムを0.0128秒上回る1分07秒4413をマーク。
昨年の最終戦ソノマ以来となる通算3度目のポールポジションを獲得した。
「ストラテジストのティム(シンドリック)がラップタイムを教えてくれたんだ。十分なタイムになるかわからなかったけど、いいラップだったね。チームは素晴らしい仕事をしてくれた。今週末、本当にいいドライビング能力を僕たちに与えてくれた。明日は燃費走行が必要だけど、雨が降ってきそうなんだだ。集中して、天候に対応していかないとね」とニューガーデン。
赤旗の影響もあり予選18番手と前戦に引き続き厳しい結果となった琢磨は、「最初のプラクティスよりは進歩していますね。でも誰もが競争力のある予選でした。どのように路面が濡れるかもわからないし、ウエットセットアップとウエットタイヤで走っていませよね。いくつかのクルマはバーバーテストで走行しているけど……、僕たちはしなかった。どんなレースになるでしょうね」とコメントしている。