4月21日、鈴鹿サーキットで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権開幕戦の予選で、ポールポジションを獲得した山本尚貴(TEAM MUGEN)、2番手福住仁嶺(TEAM MUGEN)、3番手野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が会見に登場。予選の振り返り、そして明日のレース戦略の予想などを語った。
■山本尚貴(TEAM MUGEN)/予選ポールポジション
「素直にうれしいです。自分がポールポジションを獲れるとはまったく思っていなかったんです。もちろんポールポジションを獲りたいと思って予選アタックしましたけど。予選アタック自体はうまくいきました。16号車にちょっとした問題を抱えていたんですが、最後に気合を入れたのと、クルマも頑張ってくれましたね。それから、チームのみんながいいクルマに仕上げてくれたという思いだけです。感謝しています」
「ここ(鈴鹿)に来るまでは不安でしかありませんでした。テストのときは調子がよくなかったし、ソフトタイヤがうまく使えなかったですし。そういう部分含めて、ポールポジションを獲れるとは思っていなかったんです」
「(担当エンジニアの)阿部(和也)さんも近年まれに見るくらい自信がなく見えて。僕もその気持ちもわかるな、と。だからこそ、ポールポジションを獲ったときの阿部さんからの無線が、興奮していてすごかったです」
「(明日の決勝レースについては)本当にわかりません。1ストップか2、3ストップもあるかもしれません。今までのレースよりも選択肢は増えるものの、レース距離が300キロになったことで、燃料の問題があるので2ストップ、3ストップ作戦を獲りたくても早めに入ることもできないですしね。みんなも同じ考えかなと思います」
「意外と作戦が大きくは振れないのではないでしょうか。あとはソフトとミディアム、どちらにクルマを振るかも鍵になります。ソフト、ミディアムで明日の路面温度でどのくらいもつのかわかりませんし、ある意味ギャンブルになるかもしれませんね」
■福住仁嶺(TEAM MUGEN)/予選2番手
「正直言って、今週はフリー走行からの流れを考えると2番手にいけるとは思っていませんでした。実際に予選でニュータイヤを履いて、1回目のニュータイヤのときはすごく苦戦しましたが、2回目のときはタイムを上げることができました」
「最後はソフトタイヤでぎりぎり山本(尚貴)先輩に負けちゃったんですけど。2番手はあのタイム差を見ると悔しいですね」
「タイヤに関しては、ソフトタイヤととミディアムタイヤの間でタイムが読めなかったという印象があります。レース戦略については、不安というよりペースが大丈夫かな、と思っています。自分がどれくらいなのかまだわからないし、実際にテストでロングランしましたが、あまりよくなかったんです。その部分で不安があります。」
■野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)/予選3番手
「予選は何事もなければQ3に進めると、今朝の段階で手ごたえを感じていました。Q2で赤旗のタイミングがありましたけど、そのときには僕はタイムを出したあとでしたしね。そういう運にも恵まれました」
「3番手というポジションはすごく悔しいです。でもレースを見据えて考えると、レースは長いし、充分にチャンスのあるポジションだと思います。しっかり作戦を考えて、明日はまた一番高いところでここに戻ってこられるようにしたいですね」
「(タイヤに関しては)基本的には前回のテストと比べてさほど大きな変化は感じません。ロングランもやっていないし、一発の速さに関して言うと変わってないと思います。ソフトタイヤは温める必要がないくらい、自然と温まるなと感じています」
「(レースについては)僕もまったくわかりません。もしこの順番で1コーナーに入っていったら、山本さんの作戦を見て動くしかないでしょうね。僕たちに近いポジションの人たちはそういう感じになって、後ろにいる人がとんでもない作戦をやって、気が付いたら前にいるとか……。同じようなペースで走ることになったら、そうなるのではと思います」