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ブッシュ元米大統領、妻バーバラ夫人の最期を見守った“献身愛”

2018年04月21日 19:42  Techinsight Japan

Techinsight Japan

バーバラ夫人への愛は大きかった(画像は『George Bush Library 2018年2月15日付Instagram「Happy Valentines Day from the Bush Library!」』のスクリーンショット)
元米大統領ジョージ・H・W・ブッシュ氏(93)をファーストレディとして、妻として支えてきたバーバラ夫人(享年92)。しかし夫人は晩年、体調を崩しがちになり入退院を繰り返すようになった末に「治療を断念し緩和ケアに専念します」といった声明を発表。体調が悪化するなか家族のことをずいぶん気にしていた夫人だが、4月17日に逝去した。ブッシュ氏も93歳、最近では車椅子が必要になっているというが、夫人の葬儀の前に棺の近くまで車椅子で移動し、妻との別れを惜しむようにじっと棺を見つめる様子が報じられた。

妻バーバラ・ブッシュ夫人を見送るべく、招待された者だけが参列する形の葬儀をテキサスの教会(St. Martin’s Episcopal Church)にて行うよう手配したジョージ・H・W・ブッシュ氏。それを前に、車椅子に座った同氏が祭壇の下から複雑な表情で棺を見つめる姿をメディアが紹介し、国民の多くが悲しみを新たにしている。この時、同氏の後方に立ち肩に手を当てている愛娘の姿もあるが、立派な人生を送った母の棺を見つめる瞳には敬愛の情があふれているように見える。

長く連れ添った妻を失ったブッシュ氏の悲しみは想像に難くないが、同氏は会場を訪れた小さな子ども達にも笑顔で接し、妻のため会場に足を運んだ人々に対する感謝の念をにじませた。

また米メディアの報道によると、20日には数千人とも言われる人々が教会を訪問。その多くがバーバラ夫人の“定番アクセサリー”だった真珠のネックレスをつけ、夫人の生前の活躍に敬意を表したと報じられた。また21日に予定されている夫人の葬儀にはビル・クリントン夫妻、バラク・オバマ夫妻らも参列を予定しているというが、米『PEOPLE』によると「騒動を懸念しドナルド・トランプ大統領は欠席する予定」とのこと。現時点ではトランプ氏の妻メラニア夫人がホワイトハウスを代表し、参列するもようだ。

バーバラ夫人最期の瞬間にはその手を握り締めていたというブッシュ氏だが、多くの国民、そして世界中の多くの人々が夫人の死を悼む姿に、妻の偉大さや人々を魅了した彼女の素晴らしさを再認識しているのではないだろうか。

画像は『George Bush Library 2018年2月15日付Instagram「Happy Valentines Day from the Bush Library!」』『Jim McGrath 2018年4月20日付Twitter「Former President @GeorgeHWBush with his daughter Doro paying his respects to his wife of 73 years, the amazing Barbara Bush, and greeting well-wishers there at St. Martin’s Church today.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)