日産自動車は4月19日に開催した取締役会で取締役及び監査役の人事を決定。このなかで独立社外取締役にレーシングドライバーの井原慶子を選任すると決議した。
井原はレースクイーンからレーシングドライバーに転身し1999年にフェラーリ・チャレンジレースでレースデビュー。その後フランスF3やイギリスF3などに参戦したほか、2012年にはWEC世界耐久選手権に女性として初めてフル参戦を果たした。
また2014年にはル・マン24時間耐久レースに参戦しクラス9位、総合14位を獲得し、アジア人女性として初めてル・マン完走の偉業を成し遂げている。
近年はAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズなどに参戦しモータースポーツ活動を続ける傍ら、FIAとJAFが提唱する「モータースポーツ界における女性の活躍」を推進するプロジェクトの一翼を担う『マツダ・ウィメン・イン・モータースポーツ・プロジェクト』のプロジェクトリーダーを務めるなど、モータースポーツ普及活動に務めている。
なお、ニッサンは19日に開催した取締役会で井原のほか、豊田正和氏を独立社外取締役に、池田鉄伸氏を監査役に選任すると決議しており、2018年6月末開催の定時株主総会の承認を経て、正式に選任する。