自動車のシートやオフィスのイスなどに敷くクッションを販売しているエクスジェルは、レーシングドライバーの長屋宏和らと共同開発した車椅子用クッション『アウルActive』を開発。4月19日のバリアフリー2018で発表した。
同社の製品に採用されているエクスジェル素材は衝撃を吸収する弾力性、圧力を分散させる柔軟性、ズレに寄り添う流動性の3特性を兼ね備えた素材で、座っている際に臀部にかかる圧力を分散、正しい姿勢で座ることをサポートするもの。
ラインアップにはオフィスチェア用や自動車用、家庭用のカジュアルクッションなどがあるが、モータースポーツ向け製品としてはドライバーが首に装着するHANSデバイス用のパッドも展開。スーパーGTや全日本スーパーフォーミュラ選手権を戦うドライバーも着用するなど支持を得ている。
そんなエクスジェルと横浜総合リハビリテーションセンター、レーシングドライバーの長屋宏和が立ち上げた車椅子ファッションブランドの『ピロレーシング』の3社が共同開発したアウルActiveは、車椅子に座る方が褥瘡(床ずれ)にならないように臀部にかかる圧を軽減するもので、長屋の知見が反映されているという。
「今までモータースポーツと福祉は接点が少なかったが、EXGELでそれを一つのものにできる」と長屋。
「イメージはとても大事で、カッコよいイメージを作り上げることはなかなか難しいが、レースはやはりカッコよいもの。そのカッコよさを福祉製品にも取り入れ、アウルActiveを使うことで気持ちも前向きになってもらいたい」
エクスジェルの定評ある品質とモータースポーツから来るスタイリッシュさ、そしてメイド・イン・ジャパンという“3つのこだわり”がつまったアイテムになっているというアウルActive。詳細は今後、公式ホームページなどでアナウンスされるので、気になる方はチェックしてみよう。