カルロス・サインツJr.はルノーF1での仕事やレースを楽しんでおり、自分の将来はレッドブルではなく、前途有望なルノーとともにあるのかもしれないと考えている。
サインツJr.はF1キャリアの始めを、トロロッソで約3年間にわたって過ごしている。その後、レッドブルが2017年最後の4レースと2018年シーズン全期間にかけてワークスチームのルノーに貸し出すことに同意したため、彼はステップアップを果たすことができた。
そのためサインツJr.は現在もレッドブルとの契約下にあり、来年はチームに呼び戻される可能性もある。
しかし23歳のサインツJr.は現在のレース環境を高く評価しており、徐々にではあるが確実に強くなっているチームの見通しについて、肯定的な見方をしている。
「間違いなく将来はルノーとともにある。もしそうなるのなら、僕は準備ができているよ」とサインツJr.はSky F1のサイモン・ラゼンビーに語った。
「チームをとても気に入っている。とりわけ、チームは前進しているからね。投資も行なわれているし、メカニックやエンジニアたちも良い雰囲気を感じているんだ」
4度のF1世界チャンピオンであり、ルノーのアドバイザーを務めるアラン・プロストはサインツJr.の起用を確保させた人物だが、チームは正しい判断を下したと考えている。
サインツJr.とニコ・ヒュルケンベルグを組ませたことで、ルノーのドライバーラインアップはグリッド上で最も確かで着実なものになった。
ヒュルケンベルグは今年に入ってすべてのレースでポイントを獲得している一方、サインツJr.はバーレーンでのみトップ10位以内のフィニッシュを逃している。
「我々は(サインツJr.を起用することが)リスクだと分かっていた。でもこの種のリスクは取った方がいい」とプロストは言う。
「チームにとって前進することは重要だ。チームにとってもニコにとっても良い判断だった。なぜなら今、彼のレベルが一段と高まったことが見てとれるからだ」
ルノーは現在コンストラクターズランキングで5位につけており、手の届かないトップ3の先頭集団の後ろで、中位グループのライバルであるマクラーレンに3ポイントの差をつけられている。