6月16~17日に行われるWEC世界耐久選手権第2戦ル・マン24時間レースに参戦するコルベット・レーシングは、同レースで起用するふたりの第3ドライバーにアウディ・ワークスドライバーのマルセル・ファスラー、マイク・ロッケンフェラーを指名した。
北米のスポーツカーシリーズ、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップを主戦場とするコルベット・レーシング。チームは2000年以降、毎年ル・マンのGTカテゴリークラスに参戦しており、今年は19回目の出場となる。
そんなコルベット陣営は、2015年に達成した8度目のGTクラス優勝以来の通算9勝目を目指すべく、昨年のドライバーラインアップを一部変更。
2012年から7年連続で起用されてきたジョーダン・テイラーに代えて、ロッケンフェラーを63号車シボレー・コルベットC7.Rのクルーとして起用し、ヤン・マグヌッセン/アントニオ・ガルシア組のベテランコンビに加えるとした。
一方、僚友の64号車コルベットC7.Rについては、オリバー・ギャビン/トミー・ミルナー/ファスラー組がドライバーを務めるとされ、こちらは2017年大会から不変となっている。
なお、両車の布陣は、2015年から継続されているIMSAデイトナ24時間、セブリング12時間などの長距離レース用ラインアップから変更されていないことから、コンビネーション、パフォーマンスの面で不安はまったくないと言っていいだろう。
シボレーのモータースポーツ・コンペティション・ディレクターのマーク・ケントは「コルベット・レーシングが19年連続でル・マン24時間に出場できることを光栄に思う」とコメント。
「(フル参戦している)IMSAのプログラムと、スポット参戦となるル・マンのキャンペーンというふたつの異なるシリーズに、同じドライバーラインナップで臨むことで通算9回目の勝利に近づくことができると信じている」
「コルベットC7.Rをドライブする6人には、それぞれ複数回のル・マン優勝経験がある。(今季の布陣は)我々がル・マンでふたたび優勝するために最適な組み合わせだと確信しているよ」
チーム創設から2018年で20周年を迎えるコルベット・レーシング。昨年のル・マンではレース最終盤までアストンマーチン・レーシングの97号車アストンマーチン・ヴァンテージGTEと争い、最終的に3位に終わったがレース巧者ぶりは健在。今季も優勝候補として注目すべきチームなのは間違いないだろう。