WEC世界耐久選手権の2017/18年“スーパーシーズン”より、最高峰カテゴリーのLMP1クラスに参戦する“マノー”ことCEFC TRSMレーシングは4月18日、オリバー・ターベイの起用を明らかにし、全6名のドライバーラインアップがすべて確定したと発表した。
2016年から2シーズンに渡ってLMP2クラスに参戦し、今季はイギリスのコンストラクターであるジネッタとタッグを組んで5号車と6号車の2台体制でLMP1クラスに挑むCEFC TRSMレーシング。
チームは開幕2週間前に迫った現在までにシェイクダウンテスト、プライベートテスト、公式テストの“プロローグ”などで新型LMP1マシン『ジネッタG60-LT-P1・メカクローム』を走らせ、来たるスーパーシーズンに備えてきたが、エントリーについては6号車ジネッタの残るひと枠がTBAとなっていた。
今回の発表では、その最後のシートにターベイが収まることが明かにされ、かつてスーパーGT500クラスを戦い2014年にはル・マンでLMP2クラス優勝を飾っているイギリス人は、すでに起用のアナウンスがなされているオリバー・ローランド、アレックス・ブランドルとともに6号車ジネッタをシェアすることとなる。
「我々のドライバーラインアップに、オリバー(・ターベイ)というスポーツカーやフォーミュラカーレースで活躍するドライバーを加えられてうれしく思う」と語るのはマノー・レーシングの社長兼スポーティング・ディレクターを務めるグレーム・ロードン。
「彼はこれまでに3回、ル・マン24時間に参戦するなどスポーツカーレースにおける豊富な経験を持っている。もちろん、それは我々にとって有益なことだ。オリバーの加入によって完成したドライバーラインアップにはとても満足している。(我々のチームを含む)すべての新しいLMP1チームのにとってWECスーパーシーズンは大きなチャレンジになるだろうが、今は2週間後のレースに向けて集中している」
また、スパでLMP1デビューを果たすターベイは「WECスーパーシーズンに挑むCEFC TRSMレーシングのプログラムに参加でき、うれしく思う。2014年にル・マン優勝を飾ったあと、トップカテゴリーで総合優勝にチャレンジするのが僕の目標だったんだ」とコメント。
「この機会を掴むためにWEC参戦を了承してくれたNIOフォーミュラEチームにはとても感謝している。また、僕を選んでくれたグレーム・ロードン、ジョン・ブースをはじめとするマノー・レーシングの皆にも『ありがとう』と言いたい」
「来月のWEC開幕戦のスパで、新しいクルマをドライブするのが待ちきれないよ!」
ターベイをラインアップに加えたCEFC TRSMレーシングは、前述の6号車ジネッタに加えて、チャールズ・ロベルトソン/デイン・ストーンマン/レオ・ルーセル組が駆る5号車ジネッタとの2台体制で、6チーム全10台が参戦するLMP1クラスに臨む。2017/18年のWEC開幕戦スパ6時間は5月3~5日、ベルギーのスパ・フランコルシャンで開催される。