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ベッテル、F1中国GPでのセーフティカー導入のタイミングは「遅すぎた」と批判

2018年04月18日 16:21  AUTOSPORT web

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ベッテルはセーフティカー導入のタイミングを批判した
フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、4月15日に行われたF1第3戦中国GPの決勝において、セーフティカーの導入が遅すぎたと主張している。だが、FIAレースディレクターのチャーリー・ホワイティングは、タイミングは適正だったとして反論した。

 ホワイティングは、トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーとピエール・ガスリーが接触してデブリが出たため、コース上をクリアにするためのセーフティカーを導入させた。

 セーフティカーは35周目に導入されたが、これはその時点で1位と2位を走っていたバルテリ・ボッタスとセバスチャン・ベッテルがピット入口を通過した直後のタイミングだった。このタイミングがふたりにとっては妨げとなった一方で、レッドブルのダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンは、この段階でピットインしてタイヤ交換できたことで、大きなアドバンテージを得ることとなった。

 ベッテルは、セーフティカーの導入そのものについては論じなかったが、導入のタイミングに疑問を表明した。レース全体のコントロールは、コース上の先頭集団のポジションを考慮に入れた上でなされるべきだというのだ。

「セーフティカー導入のタイミングは、バルテリと僕にとっては明らかに悪かった。僕たちにはそれに対応するチャンスがなかったわけだから」とベッテルは語った。

「セーフティカーはすぐ視界に入った。だから基本的にはそこで僕たちはレースから除外されて、新しいタイヤに交換するかこのまま走り続けるかの選択肢が持てなかったということだ」

「何かが起きて、すぐに対応しなければならない場合があるのは分かっている。そんなときに、マシンが互いにどの位置にいるのかの確認を常に優先させるわけにはいかないからね」

「だけど、今回はデブリがコース上に出てから2周走っていた。それならセーフティカーをあと30秒早く導入してもよかったはずだ。そうすれば、全員がピットインについて判断するチャンスを持てたのだからね」

「レース状況を著しく変えてしまうようなタイミングでの導入は正しくないというのが、僕の見解だ」

 ホワイティングはベッテルのコメントに対して、セーフティカー導入のタイミングは先頭集団のコース上の位置に応じて判断されるものではないと説明したうえで、以下のように語った。

「誰がアドバンテージを得て、誰が不利益を被るのかを確認することはない」

「この問題がなぜこれほどまでの論点となっているのか、私には少々謎だ。なぜなら、バーチャルセーフティカー(VSC)は2015年から使われているし、セーフティカーは20年にもなる。そして我々がセーフティカーを介在させるすべての機会において、勝者と敗者が生まれるものだからだ」

「仮に我々が顔を突き合わせて、誰にアドバンテージが生じるかを確認し、全員が平等のチャンスを得られるように作業しなければならないとしたら……。そこまでの時間はないし、それは我々の仕事の範疇ではない」

「我々としては、セーフティカー導入が必要かどうかを確かめたかった。ほぼ毎回あることだが、3つか4つのチームが我々に対してセーフティカーが必要だと言ってきた。我々はそのことだけを基準に導入を決めたくなかった」

「私がコースクラークに、マシンが途切れているときに取り除けるのかを聞いてみたところ、彼は『いいえ、デブリが多すぎます』と答えた。我々は、セーフティカー導入が適正かどうかを確認する必要があったのだ」