メルセデスF1のチーフレースエンジニアを務めるアンドリュー・ショブリンは、中国GPでのメルセデスが直接のライバルたちに比べてパフォーマンスが劣っていた理由について、綿密に調べる必要があると述べている。
2014年以来、そしてF1にハイブリッド時代が到来して以来初めて、メルセデスはシーズン開幕の3戦で優勝を逃した。
メルセデスの圧倒的な成功を考えると、かえって今の状態は新鮮だと多くの人々が感じている一方で、ショブリンは予選と決勝の両仕様でW09のパフォーマンスを引き上げるため、現在チームは全力を傾けているところだと主張する。
「単純に、今日は同じ戦略でレッドブルに勝つだけのペースがなかった。今週末のマシンのパフォーマンスに関して、真摯に向き合う必要がある。予選と決勝のコンディションは大きく異なっていたが、我々はいずれにおいても最速ではなかった」とショブリンは中国GPの決勝後に話している。
「次に我々はバクーへ向かうが、そこでのコースは大きく異なるタイプのものだ。また接戦になるのは間違いないだろうと予想している。多くの分野でやるべき仕事があり、予選と決勝の両方でペースを改善する必要がある」
「このチャンピオンシップは誰が勝ってもおかしくない。今後数週間から1カ月で弱点の克服に努めるため、我々は全力で作業にあたる予定だ」
メルセデスF1チームのトップを務めるトト・ウォルフは、ブラックリーとブリックスワースのクルーの決意と才能によって、世界チャンピオンであるメルセデスが復活するだろうと信じている。
「F1ではその場しのぎの修正などはあり得ない。いかに早く状況が変わってしまうかは、見ていれば分かるだろう」とウォルフ。
「テストとメルボルンではマシンが圧倒的だったので、我々がチャンピオンシップを独占すると予想していたかもしれない。そしてどうだ、3戦が終わったが我々は優勝できていない」
「このチームは優れた人々の集団だと私は考えている。我々はともに額を寄せ合い、落ち着いて熟慮し、解決策を考え出すだろう」
「私はチームの面々に多大な信頼をおいている。彼らは過去にも、それを証明してきたのだ」