スズキ残留がほぼ確実とみられるアレックス・リンス 2019年に向けたMotoGPストーブリーグの話題が、早くもあちらこちらで浮上している。というのも、2018年限りで契約が切れるライダーが多数だからだ。そして今、注目を集めているチームのひとつが、スズキのファクトリーチーム、チーム・スズキ・エクスターだろう。
レプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケス、モビスター・ヤマハ・MotoGPのマーべリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは早くも2020年までの契約延長を発表している。
ドゥカティ・チームはアンドレア・ドビジオーゾ、ホルヘ・ロレンソともにいまだ発表なし……といったところで、聞こえてきたのがチーム・スズキ・エクスターのライダーラインアップである。
2018年シーズン、チーム・スズキ・エクスターはアンドレア・イアンノーネとアレックス・リンスという前年と同じ顔触れでシーズンを戦っている。そして今、公表はされていないものの確実視されているのが、リンスの継続起用だ。
リンスと言えば、第2戦アルゼンチンGPで3位表彰台を獲得したのが記憶に新しい。motogp.comの日本語サイトによると、リンスはスズキとの契約更新に関して「僕たちに提示されたオファーは拒否できないものだった。早い時期にニュースがあるだろう」と語っている。リンスはほぼスズキ残留とみていいだろう。
そうなると気になるのがリンスのチームメイト。これまでのところイアンノーネが続投するという可能性は、リンスほど高くはないと言えそうだ。
チームマネージャーのダビデ・ブリビオは「ここ最近、少なくとも10人のライダーと話をした。ロレンソや(ダニ・)ペドロサのマネージャーと話をしたか、と聞かれれば、答えはイエスだ。真剣な交渉は始まっていないけれど」とSky Sportのインタビューで語ったとCorriere dello sportが報じている。
その10人にイアンノーネが含まれていたのかは確かではないが、スズキは残った1席に様々な可能性を残していると考えられる。
スズキは2019年でMotoGPに復帰して5シーズン目になる。現在の“3強”、ホンダ、ヤマハ、ドゥカティとの差を徐々に埋めてきていることは間違いないだろう。スズキが持つこの空きシートが、2019年MotoGPを占うひとつのファクターになるうるかもしれない。