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ブラック・ファルコンAMG GT3がニュル24時間予選レースを制す。スバルはリタイアに

2018年04月17日 19:31  AUTOSPORT web

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優勝したメルセデスAMGチーム・ブラック・ファルコンの5号車メルセデスAMG GT3
ニュルブルクリンク24時間レースの予選レースが4月15日、ドイツ・ニュルブルクリンクで行われ、6時間のタイムレースでメルセデスAMGチーム・ブラック・ファルコンの5号車メルセデスAMG GT3(イェルマー・ブールマン/トーマス・イエーガー/ヤン・セイファース組)が優勝を飾った。日本勢はTOYOTA GAZOO Racingの56号車レクサスLCが総合18位、SP3Tクラスに参戦するスバルテクニカインターナショナルの90号車スバルWRX STIは駆動系トラブルによりリタイアとなっている。

“世界一過酷なレース”“世界一の草レース”の異名を持つニュルブルクリンク24時間。その決勝グリッドの上位30台を決めるトップ30クオリファイへの進出権をかけた舞台のひとつである予選レースには、本戦に出場する多くのチームが参加。実に91台のマシンが15日(日)に行われた6時間レースに臨んだ。

 ポールポジションを獲得したアウディスポーツ・チームWRTの8号車アウディR8 LMSを先頭にスタートが切られたレースは、最終盤まで接戦が繰り広げられた。

 ブールマンの駆る5号車AMGは最後のピットストップを終了した時点で、トップ争うローヴェ・レーシングの99号車BMW M6 GT3とマンタイ・レーシングの912号車ポルシェ911 GT3 Rの前でコースに復帰。レース終盤にトップに浮上する。

 先行を許した2台は5号車AMGを追撃していくが、912号車ポルシェはコード60(60km/h制限)の違反をとられ、35秒のストップ・アンド・ペナルティを受けてしまう。

 ポルシェの離脱により一騎打ちになった首位争いは結局2.158秒差でブールマンが99号車BMWを駆るニッキー・キャツバーグを振り切ってトップチェッカーを受けた。

 総合3位はエドアルド・モルタラ、ダニエル・ジュンカデラらを擁するメルセデスAMGチームHTPが入り、メルセデスAMG勢がワン・スリー・フィニッシュ。総合4位/SP-Xクラス1位はスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスの705号車SCG003c、総合5位はアストンマーチン・レーシングの7号車アストンマーチンV12ヴァンテージGT3、ポールスタートの8号車アウディは総合6位でのフィニッシュとなっている。

“ノルドシュライフェ”に挑戦している日本勢では、TGRの56号車レクサスLC(土屋武士/松井孝允/蒲生直也組)が総合首位から2周遅れの39ラップを走破し、総合18位/SP-Proクラス1位(参戦1台)で完走を果たす一方、SP3Tクラスの90号車スバルWRT STI(カルロ・バンダム/ティム・シュリック組)は新開発のトランスミッションにトラブルが発生し、リタイアを余儀なくされている。

 ニュルブルクリンク24時間の“本戦”は5月10日から開催され、12日(土)から13日(日)にかけて24時間の決勝レースが行われる予定だ。