2018/19年からニッサンがワークス参戦を表明し、日本でも注目が集まっているフォーミュラE。このレースを2014/15年の初年度からフォローしている数少ない日本人カメラマン、太(ふとり)カメラマンが4月14日の2017/18年第7戦ローマE-Prixに潜入。そのルポをお届けします。
シリーズ初開催となったイタリア・ローマでの戦い。ピザを片手にご堪能ください。
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みなさん、こんにちは! フォーミュラEを現地で撮影しているカメラマンの太(ふとり)です。
昨年12月から始まったフォーミュラEシーズン4は、いよいよ後半戦に突入。アジア、アフリカ、中南米でのレースを終え、ヨーロッパラウンドを迎えました。今回はシリーズ初開催となるローマから現地情報をお伝えします!
イタリアのファンはモータースポーツを強く愛していて、いろんな意味で”アツい”です。また世界的な都市であるイタリア・ローマは歴史的建造物や古代遺跡が点在し、日本でも人気の高い観光都市です。
そしてイタリアは食事やワインなどの美食でも有名。オススメされたトラットリアでお店自慢のパスタを食べてきました!
日本では、スパゲッティでのカルボナーラが想像できますが、このタイプのパスタは初めて。もちもちした食感で、カリカリに調理されたベーコンがとても美味しいです。
さて4月13日(金)のレース前日はトラックウォークとシェイクダウンが行われるのでコースへ行ってきます。ローマ・テルミニ駅(ローマのメインステーション)からは、地下鉄で約20分。とても近い場所なので行きやすいです。
イタリアの治安はよくなく、地下鉄はスリも多い印象ですので手荷物はしっかりガード。ただ前回、レース撮影に行ったメキシコシティに比べれば格段に安全に感じます。でも、荷物のガードはお忘れなく!
今回使用するトラックは、1周2.860kmとシリーズで2番目に長いコース。ローマのEUR(エウル)地区にあり、グリェルモ・マルコーニ広場を周回します。その中央部分にはオベリスクが建てられています。
コースの前半セクションは緩やかな高速コーナー、後半セクションはヘアピン、シケインの低速コーナーのレイアウト。
さっそく歩いてコースを回ろうと思ったら……なんと来シーズンから使用される次世代フォーミュラEマシン(こちらはマヒンドラ・レーシングのもの)が! まさかここで実車が見られるとは。興奮状態です!
気を落ち着かせて、いざコースへ。下りながら、また上りながらの高速コーナーは攻め甲斐がありそう。
スタートラインから950m離れているフィニッシュライン前の複合シケインは道幅が狭かったです。
さて、こちらは記者会見の1コマ。イタリア人ドライバーのルカ・フィリッピ、エドアルド・モルタラ、セバスチャン・ブエミの3人が出席しました。
モルタラさんに寄り添うフィリッピさん、それを羨ましがるブエミさんの図(無線マイクの音声が届かないので、フィリッピさんが移動しました)。
続いてピットを歩いていると、テチータのスポーティング&テクニカルディレクターに就任したペドロ・デ・ラ・ロサを発見。
さらにはビタントニオ・リウッツィの姿も。フォーミュラEのシーズン1にトゥルーリ・フォーミュラEから参戦していました。
ピットでは、今シーズンで見納めとなるマシン乗り換えの練習中。長身のアレックス・リン(DSヴァージン・レーシング)ですが、乗り換えが驚くほどスムーズ。コクピットに滑り込むように乗り込んでいました。
一夜明けて、いよいよレースデー。朝8時からフリー走行が始まるので、早めにコースに向かいます。イタリアの習慣を真似して、バールでエスプレッソとクロワッサンをカウンターで。
会場に入る際にはしっかりセキュリティチェックが。
目の前には、ベンチュリーチーム。左側には、マーロ・エンゲル、エドアルド・モルタラの姿もあります。
ドライバーも例外なくセキュリティチェックの対象なのです。
フリー走行、予選と進むにつれて、ファンが続々と来場。コース移動もかなり渋滞で大混乱でした。グリェルモ・マルコーニ広場に設置された表彰台近くでは、恒例のドライバーサイン会が。ただフェリックス(ローゼンクヴィスト)の姿は見えず。
写真を撮っていると、(オリバー)ターベイからカメラ目線をゲット。ファンへの対応はもちろん、インタビューにも丁寧に応じてくれます。
フォーミュラEはワンデー開催なのでレースデーのドライバーは大忙し。オートグラフセッションのあとはレース準備へダッシュ!
ローマePrixでは、ダミーグリッドと1コーナーが離れているためグリッドでの写真撮影は諦めて、1コーナーへ。しかし、1コーナーの場所取り合戦が展開されていました。
その合戦を制して撮影したのがこちら。33周に及ぶ激戦の幕開けです。
レース終了後、表彰台ではDJとダンサーの皆さんのパフォーマンスです。
ここで気になったのがローマ市長のビルジニア・ラッジさん。とてもお美しい方でした。
表彰台を獲得した3人のドライバー、国旗をマントのようにして登場です。いつから、こんなパフォーマンスをするようになったんでしょう? 早く日の丸をまとったドライバーも見たいところ。
テチーターのアンドレ・ロッテラーは自身2度目の表彰台獲得。最後はハラハラしました。表彰台おめでとうございます!
メディアセンターを出たのは現地22時。あたりはすっかり暗くなってしまいましたが、スタッフたちは撤収作業の真っ最中。
それでは皆さん、ローマからチャオ! 次は花の都、パリでお会いしましょう。