オープントップモデルとなる『BMW i8ロードスター』を追加 持続可能な次世代モビリティを提唱するBMWのサブブランド『BMW i』から、2014年9月に発売された『BMW i8』がライフサイクルインパルス(LCI)を迎え、エクステリアや機能の更新が行われると同時に、クーペモデルに加えてオープントップモデルとなる『BMW i8ロードスター』を追加。4月9日より発売が開始されている。
このBMW i8は、スポーツカーでありながらコンパクトカー並みの燃費性能と低排出ガスを実現したプラグイン・ハイブリッド・テクノロジー“eDrive(イードライブ)”や、同ブランドの電気自動車『BMW i3』とともに量産車として初めてCFRP(カーボン・ファイバー強化樹脂)をボディの基本骨格に採用するなど、最も革新的なプレミアムスポーツカーとして登場。
その要となるパワープラントには1.5リッターの直列3気筒直噴“BMWツインパワーターボ”と電気モーターを搭載した。
最大の特徴となるその車両骨格には、LifeDrive(ライフドライブ)構造と呼ばれる革新的な車体の基本構造コンセプトを採用しており、パワートレインなどを収めるシャシーの役割を果たすアルミニウム製Drive Module(ドライブモジュール)および乗員などが搭乗する基本骨格(パッセンジャー・セル)となる炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製Life Module(ライフモジュール)により構成されている。
このCFRPパッセンジャーセルは高い強度を誇りながら、スチールより50%、アルミより30%軽量であり、バッテリーによる重量増を革新的なCFRPとアルミのアーキテクチャーを用いることで相殺。BMWの特徴である50:50という理想的な重量配分と、低重心な後輪駆動というアイコンを新たなソリューションで成立させた。
この新型モデルに搭載されるハイボルテージ・リチウムイオンバッテリー容量は、従来モデルに比べ13Ah拡大させ33Ahを実現。231PS/320Nmを発生する1.5リッター直3ターボに加え、電気モーターは従来モデルより9kW/12PS引き上げられ定格出力105kW/143PS、最大トルク250Nmを発揮することで、システム出力も従来モデルより9kW/12PS引き上げられ275kW/374PSとなっている。
このモデルチェンジのタイミングで追加され、クーペ同様にフレームレスのシザードアを採用し、エレガントな雰囲気を醸し出している『BMW i8ロードスター』は、新開発された電動開閉式ソフトトップを採用。時速50km/h以下での開閉操作が可能で、急な天候変化への対応を狙い約15秒での開閉を実現している。
また、屋根の収納スペースを工夫することにより、収納エリア下に約100リットルものラゲッジスペースが確保されるなど、オープントップモデルでは犠牲になりがちなユーティリティ性能の面でも配慮が行き届いた設計とされている。
両モデルともに、納車は2018年9月以降を予定する新型『BMW i8』は、クーペ、ロードスターともに左右ハンドルが用意され、『BMW i8クーペ』が2093万円。『BMW i8ロードスター』が2231万円となっている。
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