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喫煙者の6割が喫煙所を減らすことに反対「たばこ税払ってるし優遇されていい」「逆にポイ捨てが増える」

2018年04月17日 17:21  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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5月31日の「世界禁煙デー」に先駆け、マクロミルは「たばこに関する調査」の結果を発表した。調査は今年4月にインターネットで実施し、20~60代の喫煙者500人、非喫煙者500人の計1000人から回答を得た。

現在、紙巻たばこ・加熱式たばこを吸っている喫煙者は19%。現在利用している煙草を聞くと「紙巻きたばこ」(87.2%)が最多で、次いで「加熱式たばこ(アイコス、グロー、ブルームテックなど)」(39.4%)となった。また2つを併用している人も27%いる。

近年、店舗や公共の施設などで喫煙場所が減少している。これについて反対する喫煙者は55.2%で、賛成(44.8%)を上回った。非喫煙者は賛成(87.4%)が大多数となった。

「タバコも文化として大切」「マナーの良い人の権利を守る」という非喫煙者も

喫煙所を減らすことに賛成する喫煙者からは、

「喫煙所の減少に不便さ等は感じますが、タバコを吸わない人、特に子供や、身体、体調の悪い方にとっては、嫌なものでしかないと思っているので賛成」(女性30代/山口)
「受動喫煙の問題が1番の理由。(略)人の多く集まる場所では禁煙になることが当然という社会的な意識をもっと広めるべきだと思います」(男性40代/宮城)

など、ニオイや受動喫煙による健康被害を理由にあげる人が多かった。非喫煙者からも同様の意見が出ている。一方、反対派の喫煙者からは、

「喫煙所がなくなるとそれ以外で吸う人がいてポイ捨てしたりするから」(男性20代/神奈川)
「タバコ税という税金を払っているのだから、逆にもっと優遇されてもいいと思う」(男性40代/大阪)
「分煙にしている喫茶店も土日は全席禁煙にしたりしているので入れない所が多い。コーヒーと煙草はセットでしょ」(男性50代/新潟)

などの声が寄せられた。非喫煙者からも「気兼ねなく吸える場所を確保することで、マナーの良い喫煙者の権利を確保できる」(女性30代/東京)という人の他、「歩きタバコを減らしたいから。タバコも文化として大切だから」(女性20代/兵庫)という人もいる。

屋内・飲食店の「禁煙」、喫煙者・非喫煙者ともに賛成が過半数

非喫煙者のうち、過去に喫煙していた人は34.8%。禁煙に取り組んだ理由を聞くと「自身の健康を維持しようと思った」(43.1%)が最多となった。一方「喫煙スペースが減少した」は3.4%に留まっている。

ちなみに喫煙者が月にたばこにかける金額を聞くと、平均9247円。価格帯では「5000~1万円」(36.4%)が最多で、「1万~1万5000円」(28%)、「3000~5000円」(18.8%)と続く。

また今年3月、たばこの受動喫煙対策を強化する「健康増進法改正案」が閣議決定された。改正案では学校や病などの屋内は「全面禁煙」、新規開店または客席100平方メートル超の飲食店は屋内「原則禁煙」、加熱式煙草は分煙可だが紙巻きは密閉された喫煙所のみでしか吸えなくなる。

この改正案については、喫煙者(賛成:58%、反対:42%)も非喫煙者(賛成:88%、反対:12%)も「賛成」が過半数となっている。"分煙"意識が根付いてきたと考えられる。