F1中国GP現地情報第2回、土曜日までとは打って変わって快晴となった決勝日の様子を、ムッシュ柴田氏がお届けしていきます。
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トロロッソ・ホンダ、中国では最後までいいところがなかったですね。日曜日は暑くなったので、速さが復活するかと思ったのですが。
こちらが土曜日夜。今週末は約3.5km離れたホテルからランニング通勤してまして、そろそろ帰ろうかというところです。この時点で、気温10℃ほど。寒かったです~。もう何時間も前にマシンはパルクフェルメに入ってしまってるので、スタッフはとっくに帰って、サーキットはほぼ無人くんでした。
そして翌朝。雲ひとつない快晴です。この時間はまだ、気温は14度ほどでしたけど。
サーキットに向かう途中の並木道では、洗濯物が揺れてました。盗られないのかな…。
まだ他のドライバーは一人も来てない午前8時40分過ぎ、ルイス・ハミルトンが早々にサーキット入りです。
予選の大不振からの挽回を期そうという意気込みの表れだったのか。結果的にはレースでも速さは戻りませんでしたが、セバスチャン・ベッテルがまさかの8位。ベッテルとぶつかったマックス・フェルスタッペンには、さぞ感謝していることでしょう。
2004年の初開催からしばらくは、中国GPはいつもガラガラでした。それが数年前からどんどん観客が増え始め、決勝日になるとグランドスタンドは超満員の盛況です。
おそらくキミ・ライコネンファンの多さは、全21戦中ここが一番かも。オーストラリア国旗も、多かったですね~。偶然ですが今年はこれらの国旗が、表彰台を独占したことになりました。
普通はなかなかお目にかかれないハロ付きコクピットからの脱出風景を、グリッドでしっかり拝むことができました。
まずはハロの上部を掴んで
ヨッコラショと身体を持ち上げ、
ノーズにひざまずきながら、そろそろと降りて行く。ドライバーにしてみれば、あまり人前では見せたくないでしょうね~。そもそもこれで事故の際、ほんとに5秒以内に脱出できるんでしょうか。
一方、若いピエール・ガスリー選手は、シートの上に立ち上がると、そのまま軽快に飛び降りてました。ドライバーによって、あるいはハロに付いた空力デバイスの兼ね合いもあって、降り方いろいろみたいです。
でもガスリー選手、バーレーンの速さは再現できず、ブレンドン・ハートレー選手と同士打ちまで起こしてしまい、散々な初中国となったのでした。
この表情では、さすがにちょっと声かけられませんでした。
この日のレッドブル陣営は文字通り悲喜こもごも。
ヘルムート・マルコ博士は優勝したダニエル・リカルドへの祝福もそこそこに、フェルスタッペンをさかんに慰めてるように、遠目からは見えました。その後のTV取材では、「マックスはやり過ぎだった」
と苦言を呈したそうですが、本心はどうなのか。フェルスタッペンに入れ込み過ぎるあまり、リカルドを始め他のレッドブルドライバーへの評価が、必要以上に厳しくなってる印象もあるのですが。
レース後の取材が一段落した時点で、ホンダ名物のカツカレーをいただきました。とてもおいしうございました。今シーズン中に『勝つカレー』も食べられるかな~。