F1中国GP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがまたも軽率な動きを見せたことについて、メルセデスのノンエグゼクティブチェアマンであるニキ・ラウダは「自身を改める必要がある」と述べている。
レース後半、フェルスタッペンはフェラーリのセバスチャン・ベッテルとの2位争いのなかで、詰めの甘いオーバーテイク作戦を仕掛けた結果、接触。この衝突で両ドライバーはスピンし、優勝争いから脱落することになった。
バーレーンGPでのフェルスタッペンとルイス・ハミルトンのコース上での衝突に続く、この不運な出来事を良しとしないラウダは、フェルスタッペンの成熟度に疑問を投げかけている。
「あれは完全にマックスに非がある」とラウダは感心しない様子で語った。
「レースに出れば出るほど、より賢くなっていくべきだ。優勝したい、タイトルを取りたいと願っているのならなおさらだ。だが、彼は違う方向に向かってしまっている」
「自分自身で改める必要がある。他人が助けられることではない」
ベッテルもフェルスタッペンの行動には同じく苛立ちを見せており、アプローチを変えるよう呼びかけたラウダに同意する。
「あの状況では、彼は自分のスタイルを変えなければならない。そうでなければ、同じことがまた起きるだろう。後で彼にこう言った。『見ろ、レースは長いのに君は表彰台を棒に振ってしまった』とね」とベッテルは語り、以下のように続けた。
「年齢の問題ではない。なぜなら彼はすでに多くのレースを経験しているからだ。僕は彼に場所を空けた。抵抗するつもりはなかったが、彼は大きくロックして衝突したんだ。ふたりとも優勝できるマシンがあったのだから、いい気分ではないね」
フェルスタッペンの若さはもう言い訳にならないというベッテルの意見にはラウダも同意しており、次のように述べている。
「彼は若手ではない。今では彼はF1の古株であり、他のドライバーたちと同じだ。必要のないことをすれば、彼自身も痛手を負うことになる」