2位表彰台を獲得したルーカス・ディ・グラッシ フォーミュラE第7戦で、ルーカス・ディ・グラッシが2位表彰台を獲得
◆ダニエル・アプトが4位でフィニッシュ
◆ローマで初開催のレースで、アウディスポーツ・アプト・シェフラーが最多ポイントを獲得
◆シーズン初のヨーロッパ ラウンドで、アウディ ドライバーが観衆を沸かせる走りで反撃を開始
2018年4月14日 ローマ:電気自動車のレースシリーズ、フォーミュラE選手権の第7戦が、4月14日にイタリアの首都ローマで開催されました。このレースで、アウディスポーツ・アプト・シェフラー(Audi Sport ABT Schaeffler)のルーカス・ディ・グラッシが2位表彰台を獲得し、チームメイトのダニエル・アプトも4位でチェッカーを受け、シーズン後半戦に向けて反撃を開始しました。
予選では十分な走りをすることが出来なかったアウディの両ドライバーは、それぞれ6番および9番グリッドからのスタートとなりました。ディ・グラッシは、予選のタイムアタックでわずかなミスを犯し、上位5台で争われる最終予選の“スーパーポール”へ進出することはできませんでした。アプトは、予選でタイヤのグリップに苦しみ9番手となりました。
しかし、アウディの両ドライバーは、これまでのレースで最長となるこの市街地コースでは、マシンの速さが重要なポイントになると確信していました。3万人の熱狂的なファンとAUDI AG取締会会長ルパート・シュタートラーが見守る中、彼らは印象的な走りでその期待に応えました。
レース前半、アプトとディ・グラッシは巧みにエネルギーを温存して、マシン交換までに他のライバルよりも1周多く走行することに成功しました。ピットストップ終了後、トップのマシンとは10秒以上の差がありましたが、両ドライバーは見事なオーバーテイクで先行するマシンを1台ずつかわして、順位を上げていきました。
レース終了直前に、ディ・グラッシはトップを走行するサム・バード(ヴァージン・レーシング)の直後に迫り、激しいバトルを展開しましたが、惜しくも0.970秒差で2位となりました。
ディ・グラッシは次のようにコメントしています。
「ローマで開催されたフォーミュラEで、表彰台に上がることができて大変うれしいです。スタート直後に8番手まで後退してしまったので、2位という結果に満足しています。素晴らしいレースでした」
「アウディの全スタッフとFanBoostで僕に投票してくれたファンの皆さまに感謝します。今回のレースでは、セバスチャン・ブエミ(ルノー・e.dams)をオーバーテイクするときに、ブースト機能を使いました」
アプトは、スタートでチームメイトの前に出ましたが、その後のピットストップで手間取り、ふたたびディ・グラッシが先行する展開となりました。さらに、レース前半にはピットと交信するための無線が使えないトラブルも発生しました。アプトは、次のようにコメントしています。
「ピットと交信できなかったので、完全に孤立状態となり、エネルギー管理に関する情報を受け取ることができませんでした。いずれにしてもマシンは速く、セカンドカーではトラブルは発生しませんでした」
「セバスチャン・ブエミとアンドレ・ロッテラーは、簡単には抜かせてくれませんでした。この2台をオーバーテイクするのに、かなり手間取ってしまいました。あと1周あれば、表彰台を獲得できたと思います」
「それでも、予選9番手からスタートして、貴重なポイントを稼ぐことができて大変うれしく思っています。ファステストラップも記録することができました」
また、チーム代表のアラン・マクニッシュは、次のように述べています。
「今日のレースは、手に汗握る展開となりました。レース終了間際は、トップ3台の接近戦となり、ルーカスが優勝するのか、それとも3位になるのか、まったく分からない状態でした」
「最終的には2位と4位でフィニッシュして、ダニエルはファステストラップも記録することができましたので、大変うれしく思っています。パリで開催される次のレースを今から楽しみにしています」
アウディ・モータースポーツ代表のディーター・ガスは、次のように語っています。「素晴らしいヨーロッパシーズンのスタートを切ることができました。ローマというロケーションは最高の舞台で、コースの状態も良好でした」
「レースは波乱の展開となりましたが、良い結果を出すことができました。予選のグリッドを考えると、素晴らしいレースだったと言えるでしょう」
第7戦を終了して、合計50ポイントを獲得したアプトは、ドライバーズランキングで5位となっており、39ポイントのディ・グラッシは8位につけています。チームランキングは、4位にポジションを上げました。今回のレースで31ポイントを獲得したアウディスポーツ・アプト・シェフラーは、ローマでもっとも成功を収めたチームとなりました。
アウディはローマで、フォーミュラEのレーシングタクシーとして、未来的な電気自動車のレーシングカーコンセプト『アウディe-トロン・ビジョン・グランツーリスモ(Audi e-tron Vision Gran Turismo)』を発表しました。
このマシンに同乗してサーキット走行を体験したゲストの中には、フォーミュラE CEOのアレハンドロ・アガグとAUDI AG取締会会長ルパート・シュタートラーも含まれていました。
フォーミュラE第8戦は2週間後の4月28日、フランスのパリで開催されます。次のレースでも、アウディe-トロン・ビジョン・グランツーリスモがサーキットに登場します。
※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。