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仕事で初めて「認められた」と感じた瞬間 「先輩の髪を切った時」(美容師)「ご遺族に涙ながらに感謝された時」(住職)

2018年04月17日 07:21  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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慣れない仕事に毎日アタフタしている新入社員も多いであろうこの頃。最初は環境に慣れることや仕事の流れを覚えることに精一杯で神経もかなり使う。しかしそこを乗り越えると、周囲から一人前になったと認めてもらえる日も、いつか来る。

4月10日の「5時に夢中!」(TOKYO MX)で紹介されていたのは、コメンテーターの北斗晶さんが女子プロレスに入門した時のエピソード。「新人!」と先輩に呼ばれると全員が「ハイ!」と返事をするような環境の中、北斗さんが最初に目標としたのは名前を覚えてもらうことだったという。一つ上の先輩に初めて「宇野!(北斗さんの旧姓)」と呼ばれた時は

「自分を呼んでもらえた!という嬉しさがあった」

と語っている。北斗さんにとって大勢の中の一人ではなく、初めて自分だけに意識が向けられた瞬間だったのだろう。(文:みゆくらけん)

人事部の女性「一人で面接官を任された時」

番組では街頭で「仕事で初めて認められた瞬間」について調査。営業職の20代男性は新人の頃、お客さんから「正直今はいらないけれど○○さんだから買ってあげる」と言われた時が、認められたと感じた瞬間だと言う。入社半年後と、仕事にまだ不慣れな時のことだそうで、「自分のキャラだけで買ってくれた」と感じているそうだ。こういうのを聞くと、やっぱり人柄とやる気は大事だとつくづく感じさせられる。

企業の人事部で働く20代女性は「一人で面接官を任された時」だとコメント。ひたすら面接の数をこなし任されるまで1年以上はかかったというが、その時の感慨はさぞ大きかったに違いない。美容師の30代男性は「先輩美容師の髪を切った時」だと話す。先輩の方から自分の髪のカットを頼んできたということは技術面に安心感を持ってもらっていたということで、

「プロの人からも認めてもらえたという嬉しさがあった」

と当時を振り返る。パーマやカラーと違い、やり直しのきかないカットを頼まれるのは美容師間でもハードルが高いと聞く。本人にとって自分の成長を感じられる出来事となったことだろう。

マジシャン「箱の中に剣を刺す側になったとき」

この他、専門的な職種ではマジシャンの「箱の中へ剣を刺す側になった時」。刺すこと自体は難しくないが、緊迫した空気をお客さんへ伝えるのが難しいため、最初は刺される側なのだそう。住職は「葬儀後に『本当にありがとう。いいご供養ができて良かった』と涙ながらに言われた時」と話していた。

SM女王様は「ハードなプレイをした後『私、暴行罪で捕まっちゃうわね』とお客さんに言ったら『女王様と一緒にいる時は女王様が僕の法律ですから』と返された時」とコメント。女王様は当時を振り返り、

「その人にとっては国家より私の方が強い存在なんだと思うことができて、その後一人になった時に涙が出ました。嬉しくて」

と語っている。普段何気なく仕事をこなしているように見えるプロたちも、みんな辛い修業期間を乗り越えここまで来ている。仕事で認められた時の喜びは、彼ら彼女らを支えるモチベーションの源泉になっているのかもしれない。