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バトン、トップタイムに「すごくハッピー」一発もロングも自信深める

2018年04月16日 19:51  AUTOSPORT web

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RAYBRIG NSX-GT ジェンソン・バトン
4月16日、鈴鹿サーキットで5月のスーパーGT第3戦を見据えた公式テストの1日目の走行が行われたが、初日のトップタイムをマークしたのは、今季からスーパーGTにフル参戦するRAYBRIG NSX-GTのジェンソン・バトンだった。走行後、バトンに話を聞くと「すごくハッピーだ」とトップタイムに自信を深めている様子が感じられた。

 2017年の鈴鹿でスポット参戦し、今季は山本尚貴とのコンビでRAYBRIG NSX-GTを駆りスーパーGTフル参戦を果たしたジェンソン・バトン。F1元ワールドチャンピオンのフル参戦ということでオフから多くの注目を集めるなか、第1戦岡山では2位表彰台を獲得。今回の鈴鹿テストでも、平日ながら多くのファンがピット裏でバトンを待ち受けるなど、注目度の高さを感じさせた。

 そんなバトンが、今度は走りでも魅せた。RAYBRIG NSX-GTは午前に山本がステアリングを握り、午後はバトンに交代。ロングランをこなし、最後の専有走行の時間帯に合わせてニュータイヤを投入すると、1分45秒787という素晴らしいタイムを記録。時季の違いこそあれ昨年記録されたレコードタイムが1分47秒074で、さらに45秒台に突入したのが2台だけと考えると、賞賛するべきタイムなのは間違いない。

 走行後、バトンは「午後はロングランをやってきて、最後の専有走行で今日初めてニュータイヤを入れたんだけど、すごくハッピーな一日だった。ロングランもナオキ(山本)が午前にタイヤテストをやってくれて、大きな進歩を遂げることができたよ」と振り返った。

 また、チームメイトの山本も「テストは順調ですね。バトン選手のタイムは今日の最速ですし、チームにとってもいい結果になったのではないでしょうか」とバトンのタイムを評している。

「テストなので、まわりがどんな条件でやっているのかは分からないですが、チームというより、バトン選手にとって自信になったのかもしれません。彼も練習したいと言っていましたし、それに繋がるものを見つけることができたのでは」

 実際に、バトン自身も「(開幕戦の)岡山で多くの周回をレースでこなすことができて、自信と経験をつけることができているよ」と語っている。

「今日の午後のセッションでもたくさんラップをこなして、いいバランスも見つけられている。僕たちはいい進歩を遂げているけれど、トップで戦うためにもっと努力をしていきたいね」

 山本は今季のRAYBRIG NSX-GTの強みを「サーキットのキャラクターが変わっても上位にいられること」だと語っている。それに加え、この日のトップタイムとロングランの手ごたえは、バトンがオフのテストと開幕を経て、急速にスーパーGTへの順応を進めていることを感じさせた。事前のファンの期待を上回るかたちで、今季のRAYBRIG NSX-GTはライバルにとっての脅威になるかもしれない。