D1グランプリ 第3戦オートポリス 大会レポート D1グランプリ 第3戦オートポリス 大会レポート
報道関係各位
2018年4月16日
D1グランプリ広報事務局
ドリフト競技の最高峰D1グランプリの2018年シリーズ第3戦が『2018 AUTOPOLIS DRIFT』として開催!
横井 昌志(D-MAX)追走今季初優勝! 川畑 真人(TOYO TIRES GLION TRUST RACING)が、単走2連勝!
ドリフト競技の最高峰D1グランプリの2018年シリーズ第3戦が「2018 AUTOPOLIS DRIFT」として、4月14日(土)・15日(日)、オートポリス(大分県日田市上津江町上野田1112-8)にて2014年以来4年ぶりに開催され、横井昌志(D-MAX)が今季追走初優勝を果たし、通算4勝目をあげ、川畑真人(TOYO TIRES GLION TRUST RACING)が、第2戦に続き、単走2連勝を飾りました。
「2018 AUTOPOLIS DRIFT」は、オートポリスを逆走する設定で、ホームストレートから150km/h を超えるハイスピードで最終コーナーに飛び込み、マシンを振り出しすぐ振り返す、難易度が高い“高速ドリフトコース”。ここでハイレベルな戦いが競われました。
14日(土)、暴風雨のなかおこなわれた単走予選は、中田哲郎(TEAM MORI パーツオフ)が97.90点で1位通過。そして、上野高広(TEAM VERTEX DIGICAM)が97.86点で2位、村上満(Team C.M.Feeling)が97.75点で3位となりました。
翌日の15日(日)午前、路面がウエットからドライに変わりつつあるなかおこなわれた単走決勝は、川畑真人(TOYO TIRES GLION TRUST RACING)が、100.36点の高得点を叩き出し、第2戦に続き単走2連勝を飾りました。2位には、100.14点で、藤野秀之(Team TOYO TIRES DRIFT WISTERIA)、3位には、99.99点で畑中真吾(FAT FIVE RACING)と、ハイレベルな戦いが繰り広げられました。
そして午後、天候は快晴となりおこなわれた追走決勝は、横井昌志と末永直登(YUKE'S Team ORANGE)の戦いとなり、先行の横井昌志が好スタートを決め、深い角度を保った持ったままコーナに飛び込み、そのまま逃げ切ってアドバンテージを獲得。その後の後追いも末永直登の懐にきっちり入り込んで戦いを制し、今季初優勝! 通算4勝目を飾りました。2位はセミファイナルでの兄弟対決を制した兄の末永直登、3位はおなじくセミファイナルで観客を魅了したTOYO TIRES GLION TRUST RACING GT-R同士の一戦を制した、川畑真人となりました。
また、“追走のなかでふたりの合計点がイチバン高い対戦”に贈られるベスト追走賞は、BEST4で対戦し、合計38.5ランクを獲得した、川畑真人、横井昌志のふたりとなりました。
今大会により、現時点でのシリーズランキングは、64ポイントで引き続き首位を走る藤野秀之、2位は、59ポイントで横井昌志、3位には、同ポイントの59ポイントで川畑真人と、有力選手が上位にあがり混戦の様相を呈しながらシリーズ中盤に突入します。
次戦2018 GRAN TURISMO D1 GRAND PRIX SERIES Rd.4は『HOKKAIDO DRIFT』として、6月9日(土)・10日(日)に、十勝スピードウェイ(北海道)にておこなわれます。
■D1とは
D1グランプリシリーズは、ドリフト走行のカッコよさで勝敗を決める競技です。ドリフトとは、後輪もしくは4輪を滑らせながら走る走法で、非常に高度なバランスをとってクルマをコントロールします。この競技の最大の魅力は、その超非日常的なクルマの動きと、エンジン音をとどろかせ猛烈な白煙を上げてコーナーを駆け抜ける、ダイナミックかつアクロバティックなアクションは、見ている者の感性に訴えます。マシンの性能よりドライバーのウデに依存するところが大きく、クルマをコントロールする“ワザ”を争う競技です。
競技は、単走と追走の2つのカテゴリーが行われます。
●単走
技術の正確さを競う単独演技!
参加選手が1名ずつ走行して得点を競うのが単走です。どれだけ正確な技術を持っているのかを競います。
事前に審判員から発表された走行ラインなどのポイントに加え、D1独自の機械採点システム『DOSS』によって「角度」「スピード」などの要素が総合的に得点化されます。基本的に角度は大きいほうが、スピードは高いほうが、エンジンの音は途切れないほうが、動きはスムーズなほうが高い評価となります。また、マシンの振り出しや振り返しなどの動作はクイックなほうが評価は高くなりますが、スピンやドリフトのもどりがあったような場合は大幅な減点となります。走行は通常2本。得点の高かさで順位が決定します。
●追走
1対1の勝ち抜きトーナメント戦
追走がD1グランプリシリーズの真骨頂です。1対1で戦うい勝敗を決するトーナメント方式の競技です。単走で決まった順位に基づき組み合わせを決め、先行と後追いを順番に入れ替える形でスタートします。競技は、先行と後追いを入れ替えて計2本で争われ、各審判員が持つ10点満点を基準に2本の合計点で勝敗を決定します。
先行は自分のベストの走りをし、後追いは先行の車両に合わせたドリフトをすることが求められます。後追いが先行と同等かそれ以上の角度をつけて、相手のインに入った状態でドリフトを続けられれば勝ち。また、先行が後追いを引き離したり、よりドリフトの角度が深く、ドリフトの飛距離が長ければ先行の勝ちとなります。その際、スピン、アンダーステアをはじめ、挙動の乱れなども減点要素になります。遅い相手には、遅いスピードでドリフトを合わせないといけないため、必ずしも速いクルマ、パワーのあるクルマが勝てるとは限りません。