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超特急、『a kind of love』でエンタメ集団としての実力発揮! 収録曲のサウンドを解説

2018年04月16日 14:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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参考:2018年4月16日付週間シングルランキング(2018年4月2日~2018年4月8日・ORICON NEWS)


 2018年4月16日付の週間CDシングルランキングの2位は、超特急の『a kind of love』。スターダストプロモーション所属のEBiDANから選抜された、メインダンサー&バックボーカルグループの14枚目のシングルです。


(関連:超特急が語る、新体制の決意とメンバーの絆 「これまでよりダンスも歌も特化していく」


 超特急の特徴は、メインダンサーのカイ(2号車)、リョウガ(3号車)、タクヤ(4号車)、ユーキ(5号車)、ユースケ(6号車)、バックボーカルのタカシ(7号車)という構成。ダンサーが前で踊り、ボーカルが後ろで歌うというスタイルです。ちなみにファンの総称は「8号車」。 資料に「超特急の魅力はなんといっても、超特急と8号車が連結して作り上げる一体感あるステージ」と書かれていて、「連結」とはうまい表現だなと感じました。ライブ動員数も「ライブ乗車数」と書かれている徹底ぶりです。


 「a kind of love」は、3B junior関連も手掛けるMEG.MEが作詞。作曲は、ハロー!プロジェクト関連への楽曲提供もしているKOUGA。編曲は、嵐の編曲でも知られる佐々木博史です。


 「a kind of love」では、イントロからストリングスの音色が響き、全編で流麗に鳴り続けます。タカシのボーカルは艶がありつつ溌溂としていて、豊かな表情を見せます。


 2番になるとピアノやエレキギターなどが前に出てサウンドに変化を付け、終盤はドラマティックに展開。最後はエレキギターとピアノの音色で楽曲を締めます。非常に高品位なポップスです。


 カップリング曲「Party Maker」は、GOT7への楽曲提供もしているIE-MONが作詞。作曲はMUSOH / IE-MON / DX ISHIIの連名です。MUSOHはDa-iCEへの楽曲提供も。編曲もしているDX ISHIIは、IE-MONと同じくGOT7へ楽曲提供をしています。


 「Party Maker」はデジタルなダンスミュージック。ワイルドなコーラスを多用しており、ボーカルとコーラスの掛けあいもスリリングです。


 MVはダンスシーン満載。エンターテインメント集団としての超特急を体感させます。


 もう1曲のカップリング曲である「Feel the light」は、A-dreamとDr.SWINGが作詞作曲編曲を担当。A-dreamとDr.SWINGは、赤西仁にも楽曲提供をしています。


 R&Bナンバーの「Feel the light」では、ボイスの挿入の仕方やコーラスの配し方など、繊細なサウンドプロダクションが光ります。サウンドにおける静と動の対比も鮮やかで、ボーカリストとしてのタカシの魅力がもっとも発揮されている楽曲です。


 そして、FC限定盤のカップリング曲が「SAY NO」。作詞作曲はチップチューンで活躍するヒゲドライバー、編曲はジャニーズ関連楽曲も手掛けるcorin.です。


 「SAY NO」が他の楽曲と異なるのは、圧倒的な勢いの良さ。ボーカルとコーラスといった肉声が飛び交い、展開の激しさにも驚かされました。ファンクラブ向けならではのにぎやかさで、超特急の魅力を語るうえで重要な楽曲なのではないかと感じさせられます。


 楽曲とサウンドをしっかり固めることで、ライブでエンターテインメントを繰り広げるための下地をしっかり固めているのが『a kind of love』の収録曲群。それゆえにCD単体でも充分に楽しめるのです。(宗像明将)