スーパーGT鈴鹿公式テストの1日目午前トップタイムをマークしたKeePer TOM'S LC500 4月16日、鈴鹿サーキットで5月のスーパーGT第3戦を見据えた公式テストがスタートした。午前10時から行われたセッション1は、GT500クラスではKeePer TOM'S LC500がトップタイムをマーク。RAYBRIG NSX-GTが2番手、WAKO'S 4CR LC500が3番手に続いた。GT300クラスはグッドスマイル 初音ミク AMGがトップタイム。シンティアム・アップル・ロータスが続いている。
今季から夏の鈴鹿1000kmが、GT3による世界一決定戦『鈴鹿10時間』に発展することから、5月に300kmというレース距離で開催されるスーパーGTの鈴鹿ラウンド。これに向けた公式テストが、開幕戦岡山からわずか1週間強という4月16~17日に日程でスタートした。晴天に恵まれた初日の鈴鹿サーキットには、平日にも関わらずファンが訪れ、スーパーGTマシンの走りを見守った。
今回のテストにはGT500クラスは15台、GT300クラスは23台が参加。WAKO'S 4CR LC500はフォーミュラEローマ戦のため欠席となっているフェリックス・ローゼンクヴィストの代役としてジェームス・ロシターが参加しているほか、GT300クラスでもHOPPY 86 MCの松井孝允と土屋武士、K-tunes RC F GT3の中山雄一らがニュルブルクリンク24時間の予選レース参戦のために初日は欠場。また、MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生らはブランパンGTシリーズ・アジア開幕戦セパンから駆けつけるなど、多忙ななかでのテストとなっている。
また、GT300クラスでは開幕戦でクラッシュを喫したModulo KENWOOD NSX GT3がフロント部を交換しているほか、パーツがカーボンのまま走行するチームもいくつか。また、シンティアム・アップル・ロータスは開幕戦では投入されなかったフロントフェンダー周辺の新パーツをテストに持ち込んでいる。
午前10時からスタートしたセッション1では、開始早々にARTA BMW M6 GT3がデグナーでコースアウトしたためすぐに赤旗中断となる。ただ、自走で戻ってくることができたため、これはすぐに解除。各陣営とも第2戦の結果を見越したウエイト等、第3戦を見据えた状態で臨んでいるようで、タイヤテストをはじめとしたメニューをこなしていった。
終盤には30号車TOYOTA PRIUS apr GTがヘアピン立ち上がりでスピンを喫したが、これは終了間際だったこともあり赤旗は提示されず、そのままチェッカーが出された。最終的にトップタイムとなったのはKeePer TOM'S LC500の1分46秒542というタイムで、RAYBRIG NSX-GTが2番手に。WAKO'S 4CR LC500が3番手となった。ニッサン勢では、フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rが6番手につけ最上位となっている。
GT300クラスでは、グッドスマイル 初音ミク AMGがトップタイム。先述のとおり新パーツを装着したシンティアム・アップル・ロータスが2番手。石川京侍が最後にタイムアップしたGULF NAC PORSCHE 911が3番手となった。