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スーパーフォーミュラ:TEAM LEMANSの助っ人ディルマン「日本に行くのは初めて」。“ふぐ”に興味も

2018年04月16日 12:01  AUTOSPORT web

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2014年、GP2に参戦したトム・ディルマン
ピエトロ・フィッティパルディの代役として全日本スーパーフォーミュラ選手権の第2戦オートポリスと第3戦SUGOにUOMO SUNOCO TEAM LEMANSから出場するトム・ディルマン(29歳/フランス)。イタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで実施さたヨーロピアンF3選手権の第3回公式合同テストで、モトパークのドライビング・コーチを務める彼に話を聞いた。

 UOMO SUNOCO TEAM LEMANSは、今季7号車のドライバーとしてピエトロ・フィッティパルディを、8号車のドライバーに大嶋和也を起用するが、フィッティパルディは今季インディカー・シリーズへの参戦も決まっており、スーパーフォーミュラの第2~3戦を欠場する。その際に代役を務めるのがディルマンだ。

 これまでディルマンはGP2やドイツF3フォーミュラV8 3.5などを戦ってきたほか、今年はWEC世界耐久選手権のLMP1クラスにバイコレスから参戦するほか、ABBフォーミュラE選手権に参戦するベンチュリー所属ドライバーとして第2世代マシン“Gen2”のテストにも従事。しかし、日本についてはレースはもちろん、「(日本に)行くのは初めて」だという。

「もちろん、スポーツランドSUGOやオートポリスを走った経験はない」とディルマン。

「まだオンボードカメラの映像を見ただけだけど、なかなかトリッキーだし、どちらもいいトラック(サーキット)だね」

「レースへ臨むにあたって、たくさんの準備が必要だろう。ただ、事前にクルマを試したり、コースを走ったりはできない。そういった意味でとてもタフなチャレンジだ。レースの週末は素早くクルマやトラックやチームに順応しなくてはならない」

「日本には多くのレースファンがいて、とても良い雰囲気だと聞いてる。僕は長い間、日本でレースを戦いたいと望んでいたんだ。今回、レベルの高い素晴らしいシリーズへ出場できる機会を与えてくれたマネジメント・チームに感謝しているし、とてもうれしく思う」

「スーパーフォーミュラには友達のドライバーも何人かいるから会うのが楽しみだ。たとえばカムイ(小林可夢偉)は2007年のユーロF3時代にフランスのASMでチームメイトだったし、フェリックス(ローゼンクヴィスト)も知っている。簡単な挑戦じゃないけど全力を尽くすよ」

 ちなみに、これが初来日となるディルマンが興味を持っている和食は“ふぐ”とのこと。残念ながら彼が訪れる時期はふぐの“旬”ではないものの、近年は通年でふぐ料理を提供する店もある。初参戦となるスーパーフォーミュラでディルマンが周囲を驚かせるような走りを見せれば、ふぐを食べるという希望も叶うかもしれない。