映画『カーキ色の記憶』が、本日4月14日から東京・アップリンク渋谷で1週間限定上映されている。
『カーキ色の記憶』は、アルフォーズ・タンジュール監督によるシリア映画。2011年に起こったシリア革命やその後のシリア内戦のきっかけとなったアサド政権の成立や、1980年代にアサド体制へ反発して国を去った当時の若者たちが自らの体験を語る様を、監督自身の物語と共にフィクションとドキュメンタリーで描いた作品だ。昨年の『山形国際ドキュメンタリー映画祭』で最優秀賞にあたる山形市長賞に輝いた。
同作は、シリアのドキュメンタリー映画2作品の公開を記念して上映。イスラム国(IS)と対峙する匿名の市民ジャーナリスト集団「RBSS」の活動を描いたドキュメンタリー『ラッカは静かに虐殺されている』が本日4月14日から上映されているほか、ISとクルド人民防衛隊の戦いによって破壊されたコバニの街でラジオ番組を始めた大学生を追った『ラジオ・コバニ』が5月12日から公開される。
なお本日4月14日にアメリカ、イギリス、フランスはアサド政権が化学兵器を使用したとしてダマスカス周辺を爆撃したことが報じられたが、『カーキ色の記憶』や『ラッカは静かに虐殺されている』の上映スケジュールは以前から決まっていたものとなる。