ロングビーチで開催されているインディカー・シリーズ第3戦。14日に行われた予選は、初日から速さを見せているアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)がポールポジションを獲得した。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、Q1で敗退し22番手となった。
前日から好調のロッシは予選前のプラクティス走行でトップに立つと、予選でも抜群の速さを披露した。
2組に分かれて走行が行われる予選Q1。グループ1はアンドレッティ・オートスポートのライアン・ハンター-レイがトップ通過。開幕2戦でインパクトを残しているルーキーのロバート・ウィケンス(シュミット・ピーターソン)、さらにジョーダン・キング(エド・カーペンター・レーシング)もQ2へと進出する。
グループ2はロッシがトップ。セッション終了まで6番手にマテウス・レイスト(AJフォイト)がつけていたが、セバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)が最後にタイムを更新しルーキーのレイストはQ1敗退となった。
佐藤琢磨はグループ2で走行するも、タイムが伸びずグループ2で11番手と下位に沈んでしまう。
12台で争うQ2でもロッシは2番手で通過。トップはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)、ペンスキーのジョセフ・ニューガーデンとシモン・パジェノー、そしてグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン)がQ3に進んだ。
圧巻だったのがポールを獲得したロッシのファストシックスでの走りだ。まずは最初のアタックでパワーがトップに立つ。ほかのドライバーたちが2度アタックを行うところ、ロッシはセッション中盤にコースイン。2周目にアタックに入ると1分06秒5528をマークし約0.35秒差をつけてトップを奪った。
3周目もさらにタイム更新を期待する走りを見せていたが、トップが確定するとそのままピットへと向かい、通算2度目となるポールポジションを獲得した。
「チームは素晴らしい仕事をしているよ。大事な仕事は明日だから、僕たちはそれを実行しないといけない。ここ2戦勝利をあきらめた気がしていたが、明日はそうならないようにしないとね」
「ベストポジションからスタートすることが本当にうれしいし、僕たちはとても強いよ。昨年もここで強かったし、このフィールドをリードすることを楽しみにしているんだ」とロッシ。
22番手スタートと厳しい予選となった琢磨は、「最初のラップではトラフィックも少なく、タイヤの温度を上げれなかったし、2周目のターン1ではイエローフラッグがあった。マルコ(アンドレッティ)に追いついてしまって、速く走れませんでした。とても残念ですね」とコメント。チームメイトのレイホールは5番手グリッドを獲得しており、決勝レースでの追い上げを見せることができるだろうか?