るんるん、ついに始動
どうもマグーです。
前回はこの新感覚連載『なんノリ』のプロローグから、メンバーのオーディション結果まで矢継ぎ早にお届けしました。
何をやってもらうかというかというのは、事前にいくつか企画書をつくって準備。
そして、その企画のいくつかを確認してもらうため、女芸人さんたちの所属事務所にお送りしました。すると、意外な回答がーー。
「うちの●●(芸人名)はできません」
せっかく才能があるのに、もったいない!
再度、編集者と話し合って低カロリーなものに考えなおしました。
そこで浮かんだのが、
「街中の女性は同性である女芸人のことをどう思っているのか」
原点に返り、同性が女芸人をどんなふうに思っているのかアンケートをとることにしました。
アンケート場所は……、
はい、渋谷です。定番ですね。
通常、渋谷といえばハチ公口を出て繰りだすのが一般的で、スクランブル交差点を渡ればこんな景色が広がります。
しかしながら、ハチ公口改札を出れば、キー局の番組制作スタッフたちでひしめいている状態。
我々のようなアンケート素人には居心地が悪いので、モヤイ象前で行うことにしました。
まるでファミコンの「グラディウス」のよう(古い)。
さすがに、このスポットには取材クルーは僕ら以外誰も見当たりません。
そして、
待ち合わせの時間より早く、全身黒づくめの衣装で現れたるんるん。
怪しさ満点な出で立ちですが、不思議とあどけない表情でそんな感じに見えないのは彼女の魅力でしょう。
さて、インタビューの方法ですが、道行く女性にまず僕が事情を説明し、足を止めていただいた方にるんるんがインタビューして答えていただくという方法で決行しました。
とにかく皆さん歩くのが早く、目移りしてしまいます。
動かなくては始まりません、さっそく1人目にあたってみます。
まずは1人目。
突然聞かれて思い浮かぶ女性芸人は誰ですか?
「わたなべ…」
ドキドキ……心躍る、るんるん、そしてスタッフ一同でしたが、
決まって
「直美」
そうです、時代の寵児「渡辺直美」。
そう言われてしまいます。
そしてブルゾンちえみ、横澤夏子と続きます。
未成年で顔出しはできませんが……、
受験に備える女子高校生(3年)に聞いてみても……、
とにかく明るい女子中学生たちに聞いてみても……、答えは同じでした。
そして……、
少しとっつきにくそうな雰囲気のカップル。こういう機会にしかお話を聞くこともできないと思い、お声掛けさせていただきました。
終始にこやかで、るんるんが言葉に詰まっても、おふたりがリードしてくれるような感じでした。
逆に質問を受けるるんるん。
ものすごくフレンドリーなカップルでした!!
彼らが渋谷の雑踏に消えていくのを見守りながら、るんるんは言いました。
るん:「わたし気付きました!!」
マグ:「どうしたの?」
るん:「人は見かけによらないということ!!」
マグ:「(笑)」
るん:「みなさん、ものすごくいい人たちじゃないですか!!」
続いて…(こんなパターンもあります)
相手の言っていることはなんとなく理解できても、こちらの言いたいことが返せません。
日本語が理解できない状況なのに、日本に来てしまう、その行動力に脱帽です。
「あなたなら大丈夫、私の住んでいるニューヨークに来ても成功するでしょう」みたいなことを言ってくれました。
次第に日も暮れ始め、るんるんに別の仕事があるため、タイムリミットが近づいてきます。
そんななか、徐々にコツを掴んできたるんるんから提案がありました。
るん:「あの~男性に声を掛けてもいいですか?」
マグ:「(間髪いれず)もちろん!!」
するとせきをきったように、
るんるん
は自分のタイプの
男性
に片っ端から声を掛けていきます。
するとるんるん、これまでとはテンションがまるで違いました。
たとえ断られても心が折れるどころか、そんな時間すら惜しむかのように、次から次へと男性に声を掛けていきました。
とはいえ、すっかり夜になった渋谷は折しも金曜日。
足早に歩くイケメンサラリーマンにあしらわれるも、ため息交じりに「かっこいい~♥」と心の声がつい漏れるるんるん。
一同に、もうそろそろラストかなあ~なんてムードが漂っていたとき、、、
前方よりるんるんのドンピシャ!! な男性が現れました!!
ほぼ前方に立ちふさがり、千載一遇のチャンスを逃すまいとアタック(実力行使)!!
明らかに表情が晴れやかなるんるん。
声は半オクターブ上がるし、肌もこの瞬間ピチピチしてきたようにすら感じました!!
落ち着きがなくなるのも無理はありません。
何せガチで好きなタイプなんですから!!
おそらく写真からもひしひしと伝わってきていると思います。