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ヨーロピアンF3:開幕前最後のテストはモトパークが両日最速。佐藤万璃音は7番手

2018年04月13日 20:21  AUTOSPORT web

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ミサノテスト初日トップにつけたユリ・ビップス(モトパーク)
FIAヨーロピアンF3選手権は4月10~11日、イタリア・ミサノで開幕前最後のプレシーズンテストが行われ、初日はユリ・ビップス(モトパーク)が、2日目は2017年のマカオF3を制したダニエル・ティクトゥム(モトパーク)がトップタイムを記録した。

 計24台のエントリーが集まっている2018年のユーロF3。5月11~13日の開幕戦フランス・ポー大会に向けた最後のテストがドライコンディションのなか、ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われた。

 2017年のADAC F4チャンピオンであるビップスは初日午前のセッションで1分27秒533のベストタイムを記録。午後にはこれまでのテストで好調のアレックス・パロウ(ハイテックGP)やラルフ・アーロン(プレマ・セオドール)がビップスに迫ったものの、タイムをブレイクすることはできなかった。

 テスト初日はトップのビップスから6番手のサシャ・フェネストラ(カーリン)までが0.167秒差、21番手のソフィア・フロッシュ(ファン・アメルスフールト)までが1秒以内のギャップに収まっている。

 テスト2日目はレッドブル育成ドライバーであるティクトゥムが1分27秒009秒のベストを記録。前日のビップスのタイムを上回ってみせた。

 2日目の2番手は前日同様にパロウ。3番手にはフェルディナンド・ハプスブルク(カーリン)が続いたほか、この日もトップから22番手のジュリアン・ハンザ(メーコン)が1秒以内に収まるなど、激戦を予感させる結果となっている。

■佐藤万璃音、初日赤旗原因となるも2日目は快走。「良い状態で開幕へ」

 今シーズン、唯一の日本人ドライバーとして参戦する佐藤万璃音(モトパーク)はテスト初日、トップと0.3秒差につけていたがセクター3の攻略に苦しみ、アタック中にコースアウト。赤旗の原因となってしまう。

 テスト2日目は午前中こそマシントラブルで18番手と低迷したが、午後のセッションではマシントラブルも解消。最終的には7番手に終わったものの、一時は3番手タイムを記録するなど、シーズン開幕へ向けて順調な仕上がりをみせた。

「テスト初日は午前も午後も赤旗に邪魔されて自己ベストをふいにしました。午後に3セット目の新品タイヤを履いた際にはセクター3でタイムを伸ばせず、最後は縁石に乗ってコースを外れてしまい、自分が赤旗の原因となりました」と万璃音。


「しかし、クルマの調子は良いし自分のドライビングも悪くありません。トップとの差も0.3秒少々と、決して低い次元で戦ってはいないという自信があります」

「テスト初日終盤のクラッシュでフロントウイングとノーズボックスを全交換して最終日に臨みましたが、フロントウイングの調整が正しくなかったために午前のセッションは不発でした」

「それを修復して臨んだ午後のセッションではクルマの調⼦も悪くなく、全体では7番手でした。まだやり残したことはあるものの、1年前に比べれば非常に良い状態で開幕を迎えられます。今季もご声援をよろしくお願い致します」