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WEC:2016年とは「捉え方が変わった」と澤圭太。3度目のル・マンに向け始動

2018年04月13日 19:11  AUTOSPORT web

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澤圭太を擁するクリアウォーター・レーシングのフェラーリ488 GTE
4月6~7日、フランスのポール・リカールでWEC世界耐久選手権“プロローグ”が行われ、2018/19年シーズンも引き続きクリアウォーター・レーシングからLM-GTEアマクラスに参戦する澤圭太がチームとともに、恒例のプレシーズンテストに参加した。

 LMP1、LMP2、LM-GTEプロ、LM-GTEアマの全4クラス、合計37台が参加したこのテストは30時間に渡る連続走行枠が設置されるなど、5月上旬の開幕戦、そして6月のル・マン24時間レースに向けた準備を進める貴重なテストセッションとなった。

 昨年、WECフル参戦初年度のデビューレースでクラス優勝を飾るなど、存在感を放つ活躍をみせたクリアウォーター・レーシング。今季も澤/マット・グリフィン/ウェン-サン・モクという布陣でチャンピオンを目指す同チームは、ライバルの増えた2018/19年シーズンのGTEアマクラスで2017年以上の結果を残すべく、ミシュランの新型タイヤやエアロダイナミクスのチェック、夜間走行などのテストメニューを精力的こなしたという。

「引き続き世界選手権に参戦できるうれしさと、シーズンオフに準備をしてきたことを、しっかりとレースで発揮する覚悟の両方で気が引き締まる思いです」と語った澤。

「(今季は)2年に渡る長いシーズンとなりますが、ル・マンは自身3回目、4回目の参戦となり初めてル・マンを戦った2016年とは、明らかに自分の中での捉え方が変わっていると実感しています」

 また、ル・マン以外のシリーズ戦では「当然母国レースとなる秋のWEC富士はとても楽しみにしていますし、昨年感じた“自分でも役割を担って戦える”という感触をさらに高め、チームの力となる良い走りができるように頑張りたいと思います」と豊富を語っている。

 ライバルが4台から8台に倍増した今シーズン、2017年以上の成績、すなわち“チャンピオン”を目標とするクリアウォーター・レーシングがどのような戦いぶりを見せるのか注目したいところだ。なお、WECスーパーシーズンは5月3~5日、ベルギーのスパ・フランコルシャンで開幕する。