ヨーロッパのスポーツカーレースでステップアップを続ける笠井崇志が、2018年はこれまでライバルチームだったビンツェンツォ・ソスピリ・レーシング(VSR)に移籍し、ランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパに参戦することになった。
三重県出身の笠井はレーシングカートで戦い渡欧。速さが認められトニーカートのワークスドライバー入りし、CIK-FIA世界選手権で優勝を飾るなど、ヨーロッパのカートレースで数多くの実績を残してきた。
そんな笠井はフェラーリ・ドライバーアカデミーやイタリアのFIA-F4等を戦った後、スポーツカーレースでのキャリアを志し、2015年からポルシェカレラカップ・イタリアに参戦。2017年までの3年間は、イタリアのカンピオナート・イタリアーノ・グランツーリズモ(イタリアGT)のスーパーGTカップに参戦していた。
このクラスでは、ランボルギーニを走らせるアントネッリ・モータースポーツから参戦し、VSR勢と激しい優勝争いを演じていた笠井だが、今季は心機一転。ライバルだったVSR代表のビンツェンツォ・ソスピリからのラブコールに応えチームに加わり、ランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパに舞台を移すことになった。
笠井が参加するのは、スーパートロフェオのプロ-アマクラスで、ドイツ人ドライバーのフィリップ・ウラジックとコンビを組む。VSRはスーパートロフェオのプロ-アマクラスのチャンピオンチームであり、VSRのグローバルな活動を考えると、笠井の将来のキャリアにとってもチャンスと言えるだろう。
シリーズの開幕戦は、4月21~22日にイタリアのモンツァで開催される。