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坂上忍「女児土俵にあげず」に猛烈批判「協会のイメージ戦略がイケてない」「こんな幼稚な屁理屈通用するんですか!?」

2018年04月13日 17:21  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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4月8日の大相撲春巡業「富士山静岡場所」で、「ちびっこ相撲」に女子児童が参加できなかったことへ、批判が殺到中だ。日本相撲協会は「安全面を考慮した措置で、女性が土俵に上がれない話とは別問題だ」と説明している。

13日放送の「バイキング」(フジテレビ系)でもこの問題が取り上げられ、MCの坂上忍さんは「こんな幼稚な屁理屈通用するんですか!?」「こっちのほうがよっぽど蔑視だと思う」などと批判。協会のイメージ戦略に疑問を投げかけていた。(文:okei)

「このタイミングで女人禁制という意思表示を猛烈にするって、どうなの」


この「ちびっこ相撲」は、土俵上で力士が子どもに稽古を付けるという、いわば相撲振興の色合いが強いイベントだ。静岡市での巡業は2013年から始まっているが、少なくとも過去3年間は、男女の区別なく参加できていたという。

8日の開催に先立ち、相撲協会の荒磯親方から実行委員に「ちびっこ相撲に女の子は遠慮して欲しい」との連絡が入ったのは4日のこと。今回参加予定だった女児は少なくとも3人おり、番組によると、参加できなかった女児は「かなり落ち込んだ様子だった」(女児の母親)という。

4日といえば、舞鶴市の巡業で人命救助のため土俵上に上がった女性を「女性の方は土俵から下りてください」と場内アナウンスし騒動になった日だ。多くの批判を浴びたにも関わらず、なぜこのタイミングで?との疑問が生じる。

相撲レポーターの横野レイコ氏によると、これは午後2時ごろの出来事で、女児への連絡は朝しているため、この件とは関係がないとのこと。もともと去年の10月から相撲協会内の議論で「女児は土俵に上げない」と決まっていたが、前日の堺巡業でまわしを締めて最前列で見ている女児がいたため、「もっと徹底するように」との通達が回ったという。

それにしてもタイミングが悪い。坂上さんは、日馬富士を始めとした相次ぐ騒動を挙げ、「このタイミングでそれを押し通すというのはどうなんだろう」と強い口調で疑問を呈した。

「相撲協会のイメージ戦略がイケてない。負のイメージがずっと続いてる中で、このタイミングで女人禁制という意思表示を猛烈にするって、下手だなあと思っちゃう」

「こっちのほうがよっぽど蔑視」「国民を巻き込んだ議論を」

また、「女人禁制問題って、1日2日で解決する話じゃないけど、協会の対応、言い訳がこれまたあまりにも下手過ぎる」とも指摘。「安全面を考慮した措置」とした協会側の説明に、

「こんな幼稚な屁理屈通用するんですか!?」「こっちのほうがよっぽど蔑視に思えちゃう」

と声を荒げる。「あ~またこんな対応しちゃったか…と、永遠と繰り返してる印象なのよ」と怒り心頭の様子だ。土屋晃之さんも「これ一番腹立ったわ」と不満をつぶやいていた。相撲協会の芝田山広報部長は「女の子の顔に一生残る傷がついてはいけない」といった趣旨の発言をしていたが、これが通用するなら、男子は怪我してもいいのかということになってしまう。

さらに坂上さんは、土俵上に女性をあげてはいけない理由が色々ありすぎて「どれが正しいのか分からない」と指摘。「一本化して欲しい。協会の中で話し合って、八角(理事長)さんが言って欲しい」と希望していた。横野さんが

「それも、今まで『諸説あります』と、様々な説が伝えられてきたので、『今の親方が決められない』っておっしゃいました」

と応じると、坂上さんは心底がっかりした表情で「あーあ…」と漏らしていた。

国技である相撲だが、一体誰のものなのだろうか。スタジオは、あまりにも閉鎖的で伝統に縛られた相撲協会に対して、批判的な空気に包まれていた。