タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は4月12日、2018年も全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するTCS NAKAJIMA RACINGのタイトルスポンサーとして、グローバルで培ってきた知見と技術力を活かし、テクノロジーパートナーとしてITの側面で技術的なサポートを提供すると発表した。
2017年からNAKAJIMA RACINGをサポートしているTCSは、初年度となった2017年からタイトルスポンサーとしてチームを支える一方、同社の技術力を活かしたサポートも実施。特にデータ収集の面でTCSは独自のアプローチを行っている。
TCSによれば、チームに対しサーキットで提供されるタイミングデータは直近の周回情報のみで、これまで、刻々と更新されるタイミングデータの記録はチームスタッフによる手作業で行われてきた。また、コースによって提供されるデータ表示形式も異なることから、データ収集と解析の効率化が求められていたという。
そこでTCSではこれらの課題を踏まえ、タイムやサーキットの天候、ピット作業中の給油量のデータ収集を自動化するとともに、これらのデータを一元的に管理、表示できるダッシュボードを開発。ユーザーエクスペリエンス(UX)の改善、向上を目指しているという。これらのデータを収集、解析しエンジニアやドライバーへフィードバックすることに加え、チーム全体で共有することで、戦略に活かす研究と実証を継続していく。
また、TCSでは2名の社員がピットクルーとしてシーズン全戦を通じて参加。ハンズオンでマシンやレースに関する理解を深めることで、テクノロジーサポートの向上を目指していく。まさにTCSの得意分野での包括的なサポートと言えるだろう。
今季、ナレイン・カーティケヤンのチームメイトとして伊沢拓也が加入し、カラーリングも新たにスーパーフォーミュラに挑むTCS NAKAJIMA RACING。今季は2スペックタイヤの投入もあり、戦略の重要性が増す。TCSの心強いサポートは、NAKAJIMA RACINGの躍進に貢献しそうだ。