バーレーンに続く2連戦の中国GP。先週とは一転、気温18℃、路面温度19℃と、肌寒い陽気の下、現地時間の午前10時からフリー走行が始まった。上空はどんよりと雲が垂れ込め、朝のうちは雨粒が落ちたりもしたが、本格的な降雨はなさそう。メインストレートでは追い風となる、比較的強い風が吹いている。
今週末のタイヤは開幕3戦目にして初めて、ミディアム、ソフト、そしてウルトラソフトと、1スペック間隔を開けた選択になっている。ストフェル・バンドーンが早々に、ウルトラソフトでチェック走行。その後も周回を続けた。路面温度が低い上に風が強いせいか、バンドーンやキミ・ライコネンが挙動を乱し、派手にカウンターを当てる一幕も。
40分が経過し、タイヤ1セットを返却する時点でのトップは、ソフトを履いたルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタス。ミディアムのダニエル・リカルド、マックス・フェルスタッペン、ソフトのセバスチャン・ベッテル、ミディアムのライコネンが続いた。
開始後1時間の時点で、首位は中古ソフトで1分33秒999のタイムを出したハミルトン。ミディアムのリカルドがコンマ5秒差に付けている。一方ウルトラソフトを履いたフェルスタッペンは、ターン16で挙動を乱しコースオフ。7番手に留まっている。その10分後にはバンドーンもターン10立ち上がりで、オーバーステアを修正しようとして飛び出している。
トロロッソ・ホンダ勢は、この時点でブレンドン・ハートレー18番手、ピエール・ガスリー19番手。ガスリーにとっては未知のサーキットだが、習熟走行自体はあまり積極的に行なっていない。それでもソフトのニュータイヤで出て行くと、首位ハミルトンから2秒落ちの10番手まで順位を上げた。ハートレーはフロア交換でしばらくガレージに留まっていたが、同じくニューソフトでコースに復帰。しかしガスリーからコンマ7秒落ちの16番手が精いっぱいだ。
ハミルトン最速のまま、セッション終了。ライコネンがメルセデス2台に割って入る形で、ハミルトンから0.35秒差の2番手。レッドブルのリカルド、フェルスタッペンがほぼ0.1秒差で4、5番手に付け、最終コーナーでの横風に手こずるなどしたベッテルはハミルトンから0.8秒差の6番手だった。
7番手ケビン・マグヌッセン、8番手カルロス・サインツJr.と続き、中団勢はハース、ルノーがしのぎを削ることになりそう。ガスリーはフェルナンド・アロンソを0.007秒しのいで11番手。しかし中高速コーナーの続くセクター2でのタイムロスが目立ち、不安定な挙動に苦しんでいる印象だった。