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ディオール アート オブ カラー展で来日、ピーター・フィリップスが語る「メゾンの真髄」

2018年04月12日 18:43  Fashionsnap.com

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「ディオール アート オブ カラー展」 Image by: Dior
表参道のSO-CAL LINK GALLERYで「ディオール アート オブ カラー展」が開幕した。2016年に刊行された同名のアートブックに収録されている歴代のメイクアップディレクターによる作品を展示した展覧会で、「ディオール(Dior)」の現メイクアップ クリエイティブ&イメージ ディレクターを務めるピーター・フィリップスが開幕に合わせて来日。過去の作品を交えて「ディオールの真髄」について語った。

 アートブックでは1章ごとにテーマとなる色が当てられ、12のカラーを切り口に作品と文章を掲載。執筆はジェリー・スタフォード、アートディレクターはマーク・アソコリがそれぞれ担当し、1967年からディオールビューティーのイメージディレクターを務めたセルジュ・ルタンスをはじめ、ティエン(TYEN)、ピーター・フィリップスの3名のメイクアップアーティストが手がけた作品が一冊にまとめられている。各ヴィジュアルはピカソの絵画やジャン・コクトーのイラストなどアート作品と並列され、メイクアップとアートの関連性が垣間見える構成。アート オブ カラー展ではヴィジュアル作品がムービーを交えて展示されている。 フィリップスはアートブックの表紙にもなったルタンスが1968年に手がけた写真を前に、「当時はフィルムで編集技術なども今より発達していなかったのにも関わらず、50年前の作品とは思えないほどモダンでタイムレスな美しさがある」と歴代のディレクターを称賛。またルタンスとTYENはフォトグラファーとして自身の作品の撮影も手がけていたといい、「視点の切り取り方や色彩の重ね方など今回改めて彼らの作品を見返して、今の広告ではやらないような大胆な試みもたくさんあり、新しい発見がたくさんあった」と語る。「ディオールがなぜここまで大きいメゾンに成長したかというと、そこにはディオールがこれまでに築き上げてきた『芸術性』に辿り着く。ブランドがさらに成長するためにはルーツを知らないと先には進めない。皆さんにも私たちにとっても改めて『ディオールの真髄』とは何か、ということを再認識するための重要な一冊に仕上がったと思う」とアートブックの位置付けについて説明した。 前日の11日夜には同会場でパーティーが行われ、来日中のディオール メイクアップのアンバサダーベラ・ハディッドをはじめ、水原希子などが来場。展覧会は4月21日まで開催される。
■ディオール アート オブ カラー展期間:2018年4月12日~21日時間:11:00~19:00 (最終入場 終了30分前)土曜のみ21:00まで会場:SO-CAL LINK GALLERY住所:東京都渋谷区神宮前4-9-8入場無料※14日(土)は先着でトートバッグの特典有り