2018 AUTOBACS SUPERGT Round.1 IN OKAYAMA 300km RACE
思いがけないコンディションの中、ベストを尽くす
4/7(土) 公式練習 9:00~
天候:曇り・雨
路面:ドライ・ウエット
気温:10度/路温:13度
2018年シーズンの開幕戦が例年通り岡山国際サーキットで行われた。LEON VSTOS AMGは昨年からタッグを組むブリヂストンタイヤを装着し、黒澤選手・蒲生選手のコンビで戦う。
今シーズンも、新チーム・マシンが300クラスに参戦し、激戦になることは間違いない。僅かなポイント差でタイトルを逃した昨年の悔しさをバネに、1戦1戦着実にポイントを積み重ね、タイトル獲得に挑む。
桜も散り終え、数日前までは連日初夏のような暑さだったが、冬へと逆戻りしたかのような寒さのなか開幕戦は始まった。どんよりとした曇り空、昨日の雨の影響で路面コンディションはハーフウエット。
路面が乾くまでピットにステイし様子を見ながらコースイン。途中で赤旗提示などがあり、メニューは順調に進まなかったが、両ドライバーは車のフィーリング路面のコンディションを確かめ、7番手で公式練習を終えた。コンディションが目まぐるしく変わるなか、予選へ期待できる走り出しとなった。
公式予選 Q1-14:45~ Q2-15:30~
天候:晴れ・雨
路面:ドライ・ウエット
気温:10度/路温:14度
Q1をドライブするのは黒澤選手。晴れ間も覗き、路面コンディションもドライとなったが、気温、路温ともになかなか上がってこない。セッション開始と同時にコースインし、早い段階からアタックを試みるも思うようにタイヤが温まらず、苦戦を強いられる。
セッション終了間際、9周目に1分26秒173のタイムを出し12番手に滑り込み、なんとかQ1を通過する。Q2に蒲生選手が挑む。500クラスのQ1が終了し10分間のインターバルの間に雨が降り始め、Q2開始時には路面はフルウエットの状態となる。
朝の公式練習時にウエットタイヤで少し走行していたが、難しい状況であることに変わりはない中でタイヤ・路面のコンディションを確認し、タイミングをみて6周目にアタック。ベストタイムとなる1分34秒804を記録し、4番手で終えた。
天気に翻弄された予選日。明日の決勝は、セカンドロウからのスタートとなる。
4/8(日)決勝14:40~
天候:曇り・晴れ
路面:ドライ
気温:13度/路温:19度
決勝日の午前中も雨が降ったり止んだりと不安定な天候だったが、スタート前には晴れの空模様となりドライコンディションでセッションがスタート。20分間のフリー走行で、マシン・路面コンディションの最終確認を両ドライバーで行いレースへの準備を進めた。
スタートドライバーは黒澤選手が担当。予定通りにパレードラップ、フォーメーションラップを行いレースがスタート。オープニングラップで2つポジションを落とし6番手で戻ってくる。
トップから遅れることなく周回を重ねていたが、後方から500クラスの集団に飲み込まれコース上は団子状態となる。500クラスのマシンを気にしながら、後方のライバル達に抜かれないように、尚且つ前を走るマシンを抜くタイミングを伺う。
しかし一瞬の隙をライバルに突かれポジションを落してしまう。タフなレース展開の中、LEON CVSTOS AMGは29周目に7番手でピットイン。蒲生選手にドライバーチェンジ。給油、タイヤ交換とピットクルーが迅速に作業を終えコースに戻り、全車ピットインを終えた時点で3番手までジャンプアップを果たす。
トップまで10秒近くの差があるものの、LEON CVSTOS AMGは徐々にトップに追いついていった。しかし後ろから1台、#7がLEON CVSTOS AMGより速いラップタイムで迫ってくる。
その後、LEON CVSTOS AMGと#7のクリーンなバトルは、十数周に渡り繰り広げられ、会場を沸かせた。追われ続ける苦しい展開ながら、蒲生選手の勇猛果敢な走りが続いたが、残り8周のところで一瞬のミスを突かれ4番手となる。
最後まで諦めずに前のマシンを追いかけたが一歩届かず、2018年シーズンの初戦は4位で終えた。
決勝を終えて
溝田監督
「開幕戦、寒すぎました。そのなかでも、チームとしてベストを尽くせる様にレースを進めて、結果、4位を得る事ができました」
「昨年・一昨年と表彰台を獲得している相性の良いコースなので少し物足りなさを感じますが次戦富士が楽になったと気持ちを切り替えます。今年は、“ひとつも取りこぼさない”ことを目標としていきますので、今後とも、応援宜しくお願い致します」
黒澤選手
「今週末は予想以上に寒く、なかなか合わない部分が多かったですが、良かった部分もあり最終的にポイントが取れて良かったです」
「良い部分はそのまま、足りなかった部分を補って、次の富士500キロはチーム一丸となりさらなる好成績を収めたいと思います」
蒲生選手
「土曜日から天候が不安定で非常に難しい週末となりましたが、その中でも慌てずノーミスで最後までレースがでいたのは良かったと思います」
「最後は抜かれてしまって4位でしたが開幕戦でしっかりポイントが取れたので今後につながるレースでした」