事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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シーズン序盤戦でのウイリアムズの悲惨な低迷ぶりは、チームの長期的な将来にとっても、大きな打撃になるかもしれない。
バーレーンでの週末、テクニカルディレクターのパディ・ロウは、チームが早くも厳しい状況に陥っていることを認めた。
「何が起きているのか見当がつかない。原因が分かっていれば、すぐに修正しているよ。技術的な問題であることは間違いない。コース上でのクルマの挙動が、ファクトリーで示された数字と一致しないんだ。ともあれ、意気消沈している場合ではない。全てのデータをできるだけ早く分析して、必要な解決方法を見つける努力をするだけだ」
だが、それ以上に大きな問題は、ランス・ストロールの父親ローレンスが、チームへの信頼を失ったかのような行動に出始めたことだ。ストロール家は、過去3シーズンにわたり(最初の1年はテストドライバーとして、ここ2年間はレースドライバーとして)チームに資金を提供してきた。
そのローレンスが、2019年の息子の移籍先を探し始め、バーレーンではトト・ウォルフと話し合いの場を持ったという。ランスをメルセデスのヤング・ドライバーズ・プログラムに入れて、あわよくば来季はフォース・インディアに乗せたいという意向を伝えるためだ。
ローレンスは、昨年の夏頃、ビジェイ・マリアにチーム買収のオファーをしたことが知られている。だが、マリアが強気に出て非現実的な金額を提示したため、交渉は物別れに終わった。
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