ブルーノ・ムナーリの回顧展『ブルーノ・ムナーリ こどもの心をもちつづけるということ BRUNO MUNARI Conservare lo spirito dell'infanzia』が6月10日まで神奈川・葉山の神奈川県立近代美術館 葉山で開催されている。
1998年に逝去したイタリアの美術家ブルーノ・ムナーリ。19歳の時にイタリアの前衛美術運動・未来派に参画して大きな影響を受ける一方、雑誌の編集や挿絵などの仕事を通してデザインへの造詣を深めた。第2次世界大戦後は、具体やプログラムアートなどの芸術運動と密接に関わったほか、照明や家具も多数発表。晩年は独創的な子ども向けのワークショップを考案し、遊具も手掛けた。
同展では、1985年に東京・青山のこどもの城で行なわれた回顧展で実演されたワークショップを「ムナーリを読み解く鍵」として据え、ムナーリが生前発表した作品約320点を展示。そのうち約150点は日本初公開となる作品で、未来派に関わっていた時代の作品や晩年の絵本原画などを紹介する。さらに、会期中毎週土曜はムナーリの絵本や遊具を手に取ることができる場を設ける。
会期中には息子のアルベルト・ムナーリ、日本ブルーノ・ムナーリ協会代表の岩崎清、神奈川県立近代美術館葉山学芸員の高嶋雄一郎らによるトークイベントも行なわれる。詳細はイベントのオフィシャルサイトで確認しよう。