MEDIA RELEASE
2018年4月10日
「m-1 CARFACTORY RS3 LMS」
初陣はマシントラブルでリタイア
ピレリ・スーパー耐久シリーズ2018(S耐)に参戦するAudi Team DreamDrive Noahの「m-1 CARFACTORY RS3 LMS」は、3月31日~4月1日に鈴鹿サーキット(三重県)で開催された開幕戦「SUZUKA “S耐”春の陣」のST-TCRクラスに参戦。しかし5時間レースの中盤にマシントラブルのために、残念ながらリタイアを喫した。
福岡に本拠を置くAudi Team DreamDrive Noah(代表:清瀧雄二)は、“九州に元気を!九州のモータースポーツにもっとワクワクを!“を合言葉に九州のレーシングチームとしてS耐にフル参戦。今回は熊本在住の塚田利郎、そして蘇武喜和、石崎敦士、清瀧という4名でデビュー戦に臨んだ。車両は近年ヨーロッパを中心に人気を集めるツーリングカー、TCR規定のアウディRS3 LMSで、S耐では昨年できたST-TCRクラスに区分。今回は3台のアウディRS3、新旧計3台のホンダ・シビック タイプR、VWゴルフGTIという計7台が同クラスに参戦した。
満開の桜が散り始めた3月31日朝に行われたフリー走行では、クラス2位のタイムをマークしまずまずの走り出し。午後の公式予選はA、Bドライバー2名のタイム合算で争うが、7台が出走したクラスで5位となった。
4月1日も予選日同様うららかな春の一日となった。全7クラス52台が出走した5時間レースの決勝は、12時20分にスタート。オープニングラップのシケインでクラスの先頭を走行する車両がマシントラブルのためにストップ。そして、他クラスの車両もS字でストップするという波乱の幕開けに。その後、コースサイドで停止した2台の車両を回収するために、FCY(フルコースイエロー)となった。このFCYは今年から新たに導入されたルールで、安全性を確保するために一部区間だけを速度を緩めて追い越し禁止にするのではなく、全周にわたり速度を50km/h以下に落とし追い越し禁止とするものだ。
スタートを担当した塚田は難なくポジションを4位へ。クラス上位の車両とはやや離れながら、2分21~22秒程度のラップタイムを刻み4位を守り周回を続けた。29周、約1時間20分のスティントを終えた塚田がピットインすると蘇武に交代。フロントタイヤ2本を交換し給油を済ませコースへ戻った。しかしその前にピット作業を済ませていた#98シビックに先行され、順位は5位へ落とした。蘇武は2分18~20秒のラップタイムを刻みながら周回。途中二度にわたりFCYが導入されたが、#98シビックをかわして順位を4位に戻して67周でピットインした。
2回目のピット作業では蘇武から石崎に交代。しかし左フロントホイールがなかなか外れず、タイヤ交換の作業に5分以上を要してしまった。石崎はコースに出て、エンジンが吹けないという症状を確認。5周目にこの日4回目のFCYが導入され、それが解除された直後、石崎がなかなか加速しないままピットイン。ガレージでトラブルの原因を探るも不明のまま。チームはマシントラブルのために72周でレースからリタイアすることを決めた。
第2戦は、4月28~29日にスポーツランドSUGO(宮城県)において3時間レースとして開催される。
清瀧雄二
「今回はいろいろなことを経験し勉強させられました。次は完走目指して頑張ります」
塚田利郎
「初参加のチームで初めてのレースでしたから、まずは完走を目指していましたので残念。初日から新規チームならではのトラブルで最初のフリー走行を走れないなど、全体的に流れが悪かったかもしれません。この流れを断ち切るべく次戦頑張りますので応援よろしくお願いします」
蘇武喜和
「チームの初戦でチェッカーフラッグを受けることを最優先で走っていたので、この結果は悔しいです。ただトラブルは運もありますし、自分のやるべきことはやれました。悪いものは出したと思い、次は気持ちを切り替えて戦います」
石崎敦士
「エンジンの吹けが重くなって様子を見ていたのですが、ピットインしてチェックしてもトラブルの原因が分からず、前日までいい感じだっただけに残念です。また機会があればぜひ走りたいと思います」