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就活生の「銀行離れ」が本格化 2019年卒の就職人気企業ランキング、三菱UFJ銀行が9位から47位に転落

2018年04月12日 11:51  キャリコネニュース

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楽天が運営する「みん就」は4月初旬、2019年卒業予定の学生を対象にした「就職人気企業ランキング」を発表した。調査は2017年10月から2018年3月にかけて実施。インターネットと「みん就」主催の就職フォーラム会場のアンケートを合わせ、7213人から回答を得た。

1位は昨年と同じ全日空で、2位は伊藤忠商事。3位には、昨年8位の花王が浮上した。4位は昨年2位だった日本航空で、5位には味の素がランクイン。上位5つは、多少変動はあるものの、トップ10常連の企業が並んでいる。

電通は昨年の23位から7位に浮上 コンサル・IT系企業の躍進目立つ


一方、6位から10位にはやや変動があった。7位は昨年23位だった電通、8位は昨年20位のNTTデータが、オリエンタルランドと同率で入った。

今回の調査では、昨年37位のアクセンチュアが13位、181位だったサイバーエージェントが68位など、コンサル・シンクタンク系、IT業界企業が大きく順位を伸ばした。調査を実施した楽天はこうした傾向の理由を、「AIやIoT普及の動きを前向きに捉え、将来の成長性に期待する学生が多くいる」と分析している。

昨年トップ100以内に6行ランクインした銀行は、今年は3行に半減。順位も、9位から47位(三菱UFJ銀行)、20位から71位(三井住友銀行)など大きく落としている。大規模なリストラなど業界の先行き不安が報じられることも多いためか、就活生の銀行離れが進んでいるようだ。

「採用広報のイメージが良い」今年の1位は三井物産

「セミナー・説明会での説明がわかりやすかった」企業の順位は、例年同様、今年も変動が大きかった。トップ3は上から丸紅、一条工務店、バンダイ。4位がネスレ日本、5位が近畿日本ツーリストだった。

「採用広報のイメージが良い」企業ランキングでは、昨年1位の「日清食品」に代わり、三井物産がトップに立った。2位は三井住友海上保険、3位はサイバーエージェント。こちらのランキングも「セミナー・説明会での説明がわかりやすかった」企業ランキングと同じように、トップ10はほぼ毎年大きく入れ替わっている。こうした中、昨年4位の日本航空は10位と健闘していた。