トップへ

NASCAR第7戦:トヨタ、“ホームレース”でカイル・ブッシュ勝利。トヨタ2連勝

2018年04月11日 17:31  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

モンスターエナジーNASCARカップ第7戦を制したカイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)
モンスターエナジーNASCARカップは4月8日、第7戦テキサスが行われ、カイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)が2018年シーズン初優勝を飾った。

 イースター(復活祭)により1週間の休暇を挟んで行われたシリーズ第7戦は、テキサス州フォートワースにあるテキサス・モーター・スピードウェイが舞台。トラックは1周1.5マイルと平均的な距離ながら、コースのバンク角が高いためハイスピードバトルが繰り広げられる。

 また、テキサスには米国トヨタの本拠地があることから、トヨタ陣営にとってはホームレースと呼べる戦いだ。

 決勝レースは85周目までのステージ1、170周目までのステージ2、334周目までのステージ3の構成。レースは3周目にアレックス・ボウマン(シボレー・カマロZL1)がクラッシュするなど波乱の幕開けとなる。

 予選8番手だったカイル・ブッシュはステージ1中盤には3番手までポジションアップ。前を走るトヨタ陣営のマーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)を追いかける格好になる。

 しかし、ステージ1終了間際の79周目にトゥルーエクスJr.操るカムリの右フロントタイヤがバーストしてウォールにヒット。これでここ5戦連続でトップ5フィニッシュを果たしてきたトゥルーエクスJr.が今シーズン初のリタイアを余儀なくされた。

 このアクシデントでカイル・ブッシュは2番手に浮上。そのままステージ1を走りきり、ケビン・ハービック(フォード・フュージョン)に続く2位を獲得した。

 続くステージ2では、カイル・ブッシュが実の兄であるカート・ブッシュ(フォード・フュージョン)とともにトップ争いを展開。最終的にカイルが先行してチェッカーを受け、今季2度目のステージ優勝を成し遂げた。

 迎えた最終ステージ3では、ピット作業のタイミングでトップにおどり出たエリック・ジョーンズ(トヨタ・カムリ)とカイル・ブッシュがワン・ツー体制を構築してレース引っ張るが、241周目の再スタート時にカイル・ブッシュがジョーンズをオーバーテイク。ふたたびトップに返り咲く。

 レース終盤にはペースを上げてきたハービックがカイル・ブッシュの背後に迫ってきたが、カイル・ブッシュはオーバーテイクの隙をみせずに0.3秒差でチェッカー。今季初優勝を飾った。

 レース後、カイル・ブッシュは「(ハービックは)今日最速のドライバーだったけど、とにかく彼にオーバーテイクのチャンスを与えないことに全神経を集中させた」と回想。

 また2位に終わったハービックは「カイルのマシンはトップを守るのに充分なパフォーマンスを発揮していたし、クリーンエアで走れていた。僕のマシンはカイルの前で走る時は速かったけど、彼の後ろにいる時は(オーバーテイクに)充分なパフォーマンスではなかった」と述べている。

 この勝利でカイル・ブッシュはチャンピオン決定戦“プレーオフ”への進出権を獲得。またポイントランキングでも38点リードのトップにつけている。

 モンスターエナジーNASCARカップ第8戦は4月15日、テネシー州ブリストルのブリストル・モーター・スピードウェイで行われる。