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スーパーGT500クラスで進化する”ベテラン”小暮卓史。乗り方をアジャストしてKEIHIN&ホンダの勝利に貢献

2018年04月11日 17:21  AUTOSPORT web

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小暮卓史(右)の長所は高速コーナー。そこは「(塚越)広大(左)も、『そんなに踏めるんですか?』って勉強してくれてますよ」(金石監督)。昨年、勝てそうで勝てないレースが続いたが、ようやく報われる形に
「1周目に小暮(卓史)さんがトップを守って帰ってきてくれたのが大きかった」.

2010年以来の2勝目を挙げたKEIHIN NSX-GTの塚越広大は、記者会見で年上のチームメイトを讃えた。コンビを組んで3年目。ARTA NSX-GTやRAYBRIG NSX-GTの体制が変わるなか、「不変」の強みを活かしての開幕戦優勝でもあった。

 もともと、ふたりはドライビングスタイルに差があった。塚越がトラクションを求めるタイプなのに対し、小暮はブレーキで奥まで突っ込みたいタイプ。

 金石勝智監督いわく「タイヤのタテ、横を使い分ける広大の走りの方が、効率がよくタイヤもタレない。そこは小暮が頑張って勉強してくれた」。お互いに歩み寄ってはいるものの、小暮が「合わせた」割合の方が大きかったようだ。

 当の小暮は「そっちの方が速いんで」と、飄々と語る。「ほんのちょっとのことなんですけどね。でも、いまのクルマは“ほんのちょっと”で全然違っちゃう」という小暮の言葉からは、現代スーパーGT500クラスに求められる緻密さが伝わってくる。

 ちなみに、今回小暮が決勝3周目にたたき出したファステストは、2番手にコンマ8秒の大差をつけていた。「進化していかないと、クビになっちゃいますから」。今年38歳を迎える“ベテラン”は最後にそう言って笑った。

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