ポルシェは4月10日、FIAから2019年末開幕のABBフォーミュラE選手権への参戦が正式に認められたことを明らかにした。
ポルシェは2017年7月、2014年から参戦してきたWEC世界耐久選手権へのワークス参戦を同年末で終了すると発表。代わって第6シーズンにあたる2019/20年のフォーミュラEへのワークス参戦を表明していた。
正式参戦に向けて、ポルシェはFIAにフォーミュラEマニュファクチャラーの申請を行い、10日(火)にこれが承認され、正式に参戦が決定した。
現在、ポルシェは2019年のホモロゲーションに合わせた独自のパワートレイン開発を進めており、このプロジェクトはWECを戦ったポルシェ919の開発プロジェクトを率いたアンドレアス・ザイドルが責任者を務めているという。
「ポルシェは電気自動車の可能性と性能に、長い間注目してきた」とザイドル。
「ポルシェのエンジニアたちがそのテーマに深入りするほど、電気自動車というソリューションはより一層魅力的なものになる」
「我々は、2019年初頭に予定している最初のモデルで、独自に開発されたパワートレインのテストを実施することを心待ちにしているよ。とくに3月初旬のジュネーブモーターショーでフォーミュラEが公開した第2世代のレーシングカーは素晴しいクルマだったしね」
ヨーロッパでは内燃機関を搭載した乗用車の販売を2030~2040年に禁止する法案が提出されており、電気自動車へのシフトが加速。すでにアウディやジャガーなどがフォーミュラEに参戦しているほか、今後もルノーとアライアンスを組む日産自動車をはじめ、メルセデスなどもフォーミュラEへワークス参戦するなど、自動車メーカーの参戦が相次いでいる。